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何でこうなっちゃうのかな...
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私は教会を去るふりをして奴の動向に探りをいれていました。
しかし、彼女は教会の子供達にプレゼントを渡しているだけで特に変わった様子はありません。
子供達に牙を向けた時がお前の最後だと念じながら待ちましたが、結局何もせずに出てきました。
「ヤッホーエルシー」
「エリサ...!」
何食わぬ顔顔でこちらに近づいてくる彼女。
その彼女に近づいて怒りの矛先をむけました。
「あんた...、自分が何やってるのかわかって輪廻教なんかに入っているの?、もし仮にそれが自分の意思で行なっているとしても、さっさとそんな宗教やめてしまいなさい!」
無駄だと思うが言葉の説得を試みる。
本当ならば、この場で切り伏せてしまいたいところではあるのだが、カリンと友達ということでは迂闊に手が出せない。
私は悲しむ彼女の顔など見たくはないのだ。
悲しい思いをするのは私だけで充分だ、負の遺産を後世に残さない為にも、できれば彼女には宗教を抜けて欲しい。
微かな可能性に賭ける私だったが、当然のごとく帰ってきた答えはNOだった。
「悪いけど、あなたみたいな王国の人達が三聖人を敬うように、私達の敬う対象が魔女様なだけ、そこには上も下もないと思うけどな~」
あっけらかんとした表情で答える彼女にどこか狂気すら感じる。
年齢から言って戦争体験している世代だとは思うのだが、それでも魔女を崇拝しているという現状に呆れる。
「あんたねぇ!、魔女は城に封印されて7年間一度も出てこれていないのよ!、もう下らない信仰なんて捨てて全員で魔女教なんて無かったことにすればいいのに...」
私の一言が彼女の逆鱗に触れたのか、静かな怒りを込めた表情で言い返してきました。
さっきまでのあっけらかんな彼女はどこにもなく、今は輪廻教徒としての彼女がそこにいるのでしょう。
「じゃあ聞くけど、もし魔女様があの戦いで勝っていたとして、王国クティルが支配されたとする、あの戦いで生き残った王国騎士団が黙ったまま支配されると思う?」
それを言われると首を横に振るしかない私。
「それは...、最後の一兵になるまで抗い続けると思う...」
「でしょ?、つまりそういうこと、私達も最後の一兵になるまで抗い続ける、たとえ親衛隊が降伏し、永遠教という同士が潰れてもまだ私達がいる、その理論なだけ」
「けど...、だけど...」
ここにきてまで痛感させられる自分の弱さ。
どこまでも逃げてきた私と、最後まで抗うと覚悟を決めている彼女とではこの簡単な口論ですら重みが変わってくる。
それを見た彼女はニタニタ笑いながら言葉で私を責めてきます。
「何も言えないよね?妹置いて逃げ去った姉なんかに何を言われたとしても何も感じないね!」
「なんでそれを...!」
「知らないとでも思った?、悪いけどあなたには見覚えがあるんだよ、大体私と同い年くらいの子が教会の前で妹置きざりにして逃げる所を見てたから」
目の前にいる存在は私の黒歴史を見ていたと言うのです。
さらに続けてきました。
「もう一つ言わせて貰うとね、あの後私はその赤ん坊を片手に教会の内部まで持って行ってあげたんだよ、つまり貴方が妹にもう一度出会えたのは、私の干渉も少なからずあったと言えるよね?」
それを言われると何も言い返せない。
彼女の行っていることが全て事実とは思っていないが、人としての道理的には感謝をしなくてはいけない相手だと言うことだ。
「その件が本当なのであれば、一応礼は言っておこう、だけど、それでも私は言わせてもらう、魔女はの存在は悪だったと」
「それでもいい、元より私達はわかって貰おうなんて思っていない、ただ私達は魔女様を解放してあげたいだけ、もう一度あの声を聞きたい、ただそれだけの為に戦うだけ」
伝えたい事を言い終わった彼女は静かに歩き始めました。
誰もいなくなった教会の前で、私は1人こう呟きます。
「何でこうなっちゃうのかな...」
彼女の背中が人混みに紛れて見えなくなるまで、私は彼女見つめていました。
しかし、彼女は教会の子供達にプレゼントを渡しているだけで特に変わった様子はありません。
子供達に牙を向けた時がお前の最後だと念じながら待ちましたが、結局何もせずに出てきました。
「ヤッホーエルシー」
「エリサ...!」
何食わぬ顔顔でこちらに近づいてくる彼女。
その彼女に近づいて怒りの矛先をむけました。
「あんた...、自分が何やってるのかわかって輪廻教なんかに入っているの?、もし仮にそれが自分の意思で行なっているとしても、さっさとそんな宗教やめてしまいなさい!」
無駄だと思うが言葉の説得を試みる。
本当ならば、この場で切り伏せてしまいたいところではあるのだが、カリンと友達ということでは迂闊に手が出せない。
私は悲しむ彼女の顔など見たくはないのだ。
悲しい思いをするのは私だけで充分だ、負の遺産を後世に残さない為にも、できれば彼女には宗教を抜けて欲しい。
微かな可能性に賭ける私だったが、当然のごとく帰ってきた答えはNOだった。
「悪いけど、あなたみたいな王国の人達が三聖人を敬うように、私達の敬う対象が魔女様なだけ、そこには上も下もないと思うけどな~」
あっけらかんとした表情で答える彼女にどこか狂気すら感じる。
年齢から言って戦争体験している世代だとは思うのだが、それでも魔女を崇拝しているという現状に呆れる。
「あんたねぇ!、魔女は城に封印されて7年間一度も出てこれていないのよ!、もう下らない信仰なんて捨てて全員で魔女教なんて無かったことにすればいいのに...」
私の一言が彼女の逆鱗に触れたのか、静かな怒りを込めた表情で言い返してきました。
さっきまでのあっけらかんな彼女はどこにもなく、今は輪廻教徒としての彼女がそこにいるのでしょう。
「じゃあ聞くけど、もし魔女様があの戦いで勝っていたとして、王国クティルが支配されたとする、あの戦いで生き残った王国騎士団が黙ったまま支配されると思う?」
それを言われると首を横に振るしかない私。
「それは...、最後の一兵になるまで抗い続けると思う...」
「でしょ?、つまりそういうこと、私達も最後の一兵になるまで抗い続ける、たとえ親衛隊が降伏し、永遠教という同士が潰れてもまだ私達がいる、その理論なだけ」
「けど...、だけど...」
ここにきてまで痛感させられる自分の弱さ。
どこまでも逃げてきた私と、最後まで抗うと覚悟を決めている彼女とではこの簡単な口論ですら重みが変わってくる。
それを見た彼女はニタニタ笑いながら言葉で私を責めてきます。
「何も言えないよね?妹置いて逃げ去った姉なんかに何を言われたとしても何も感じないね!」
「なんでそれを...!」
「知らないとでも思った?、悪いけどあなたには見覚えがあるんだよ、大体私と同い年くらいの子が教会の前で妹置きざりにして逃げる所を見てたから」
目の前にいる存在は私の黒歴史を見ていたと言うのです。
さらに続けてきました。
「もう一つ言わせて貰うとね、あの後私はその赤ん坊を片手に教会の内部まで持って行ってあげたんだよ、つまり貴方が妹にもう一度出会えたのは、私の干渉も少なからずあったと言えるよね?」
それを言われると何も言い返せない。
彼女の行っていることが全て事実とは思っていないが、人としての道理的には感謝をしなくてはいけない相手だと言うことだ。
「その件が本当なのであれば、一応礼は言っておこう、だけど、それでも私は言わせてもらう、魔女はの存在は悪だったと」
「それでもいい、元より私達はわかって貰おうなんて思っていない、ただ私達は魔女様を解放してあげたいだけ、もう一度あの声を聞きたい、ただそれだけの為に戦うだけ」
伝えたい事を言い終わった彼女は静かに歩き始めました。
誰もいなくなった教会の前で、私は1人こう呟きます。
「何でこうなっちゃうのかな...」
彼女の背中が人混みに紛れて見えなくなるまで、私は彼女見つめていました。
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