171 / 361
お母さんに聞くから良いもん!!
しおりを挟む
私は急いで家に帰り母さんに聞きます。
「母さん!、悠久の魔女のお話して!」
私はあくまで気楽に聞いたつもりだったのですが、母さんの表情が一瞬だけ絶望に溢れた様なきがしたのですが、瞬きを一回するうちに元の優しい笑顔に戻っていました。
「...、ああ、魔女のお話しね...、カリンちゃん他の話題にしない?、お母さんその話あんまり好きじゃない...」
なんだか気まずくなった私は必死に謝ります。
「いやいいよ、私も急にこんなこと言ってごめんなさい...」
「カリンちゃんが悪いわけじゃないのよ、でもね、お母さんその話をするとちょっと昔を思い出して...」
いつも笑顔の母さんが、その話題を出しただけでポロポロと涙を流している事に気がついた。
流石にこれ以上この話をする気にはなれなかったので、私は話題を変えた。
「あっそうそう、明日エルシーさんとクティル王国のギルドでダンスショー行うんだけど、母さんも見にくる?」
「もちろん行くわ!!」
いきなり元気な声をあげて喋りはじめ、さっきまでの涙はなんだったのかと思うくらいには心配して損した気分にになる。
(本当母さんって何考えてるかわかんないな...、いきなり泣き出したかと思えば、今度は笑う、ちょっと情緒不安定過ぎない?)
ちらっと母さんの表情を見るのだが、もうそこには泣きそうな表情の彼女は存在せず、代わりにいつもの彼女がいた。
それを見て少し和んだ私はくるっと背を向けて自分の部屋にむかうのだった。
「なんか今日は疲れちゃったからもう休むね、晩御飯の時に起こしてくれたらいいから」
「は~い、わかりました、今日はカリンちゃんの好きなハンバーク作るつもりだから明日は頑張ってね!」
「うん!」
(ハンバーグか...、割と大好き!!)
そう思いながら自室に入り込み休息していると、急にアアルの奴が喋り出した。
「カリンちょっといいかな?」
「何?」
重苦しい口調の彼はこう呟いた。
「あんまり言いたくはないんだけど...、あのエリサって子とはもう合わない方がいいと思う」
「なんで?」
何故そんな事を言い出すのか理解できない私だったが、彼は率直な感想を述べ始めた。
「実は...、僕が彼女を見ていると何だか苦しくなってたんだ...、理由はわからないけど息苦しいような感覚がずっと続いてたんだよ...」
それを聴くとまるでエリサが邪悪なものかと言われているようで少し腹が立った。
「アアル?、そういう事は言わないで、私は彼女が悪い子だとは思えなかったし、それに教会で余ったお菓子とか景品を渡してたのを貴方も見てたでしょ?」
「それは...、そうなんだけど...」
口ごもる彼を見て追撃を行う。
「邪悪な子がそんなことすると思う?、まるでボランティア活動のように物を寄付する姿はどちらかと言えば善意と言えると思うんだけど」
そこまで言うと完全に黙り込んでしまう彼。
聖鳥と言ってもアアルはまだ子供だ、邪悪な感じの感知が出来ると言えども、所詮はそんな物だと思うことにした。
「アアルは疲れてるんだよ、最近よくわかんない剣士とも戦ったし、気が立ってるのもわかるけど、私の友達を悪く言うのはやめてよね」
「...、わかった...」
「わかればよろしい!」
彼を言いくるめた私はベッドにインする。
(明日の為に今日はもう休もう、大丈夫、エルシーさんも疲れてただけさ...)
無理やりにでもそう思い、どうにかして2人を仲直りさせれないかな~と考えながら眠りにつく私だった。
「母さん!、悠久の魔女のお話して!」
私はあくまで気楽に聞いたつもりだったのですが、母さんの表情が一瞬だけ絶望に溢れた様なきがしたのですが、瞬きを一回するうちに元の優しい笑顔に戻っていました。
「...、ああ、魔女のお話しね...、カリンちゃん他の話題にしない?、お母さんその話あんまり好きじゃない...」
なんだか気まずくなった私は必死に謝ります。
「いやいいよ、私も急にこんなこと言ってごめんなさい...」
「カリンちゃんが悪いわけじゃないのよ、でもね、お母さんその話をするとちょっと昔を思い出して...」
いつも笑顔の母さんが、その話題を出しただけでポロポロと涙を流している事に気がついた。
流石にこれ以上この話をする気にはなれなかったので、私は話題を変えた。
「あっそうそう、明日エルシーさんとクティル王国のギルドでダンスショー行うんだけど、母さんも見にくる?」
「もちろん行くわ!!」
いきなり元気な声をあげて喋りはじめ、さっきまでの涙はなんだったのかと思うくらいには心配して損した気分にになる。
(本当母さんって何考えてるかわかんないな...、いきなり泣き出したかと思えば、今度は笑う、ちょっと情緒不安定過ぎない?)
ちらっと母さんの表情を見るのだが、もうそこには泣きそうな表情の彼女は存在せず、代わりにいつもの彼女がいた。
それを見て少し和んだ私はくるっと背を向けて自分の部屋にむかうのだった。
「なんか今日は疲れちゃったからもう休むね、晩御飯の時に起こしてくれたらいいから」
「は~い、わかりました、今日はカリンちゃんの好きなハンバーク作るつもりだから明日は頑張ってね!」
「うん!」
(ハンバーグか...、割と大好き!!)
そう思いながら自室に入り込み休息していると、急にアアルの奴が喋り出した。
「カリンちょっといいかな?」
「何?」
重苦しい口調の彼はこう呟いた。
「あんまり言いたくはないんだけど...、あのエリサって子とはもう合わない方がいいと思う」
「なんで?」
何故そんな事を言い出すのか理解できない私だったが、彼は率直な感想を述べ始めた。
「実は...、僕が彼女を見ていると何だか苦しくなってたんだ...、理由はわからないけど息苦しいような感覚がずっと続いてたんだよ...」
それを聴くとまるでエリサが邪悪なものかと言われているようで少し腹が立った。
「アアル?、そういう事は言わないで、私は彼女が悪い子だとは思えなかったし、それに教会で余ったお菓子とか景品を渡してたのを貴方も見てたでしょ?」
「それは...、そうなんだけど...」
口ごもる彼を見て追撃を行う。
「邪悪な子がそんなことすると思う?、まるでボランティア活動のように物を寄付する姿はどちらかと言えば善意と言えると思うんだけど」
そこまで言うと完全に黙り込んでしまう彼。
聖鳥と言ってもアアルはまだ子供だ、邪悪な感じの感知が出来ると言えども、所詮はそんな物だと思うことにした。
「アアルは疲れてるんだよ、最近よくわかんない剣士とも戦ったし、気が立ってるのもわかるけど、私の友達を悪く言うのはやめてよね」
「...、わかった...」
「わかればよろしい!」
彼を言いくるめた私はベッドにインする。
(明日の為に今日はもう休もう、大丈夫、エルシーさんも疲れてただけさ...)
無理やりにでもそう思い、どうにかして2人を仲直りさせれないかな~と考えながら眠りにつく私だった。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!


私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

イリス、今度はあなたの味方
さくたろう
恋愛
20歳で死んでしまったとある彼女は、前世でどハマりした小説、「ローザリアの聖女」の登場人物に生まれ変わってしまっていた。それもなんと、偽の聖女として処刑される予定の不遇令嬢イリスとして。
今度こそ長生きしたいイリスは、ラスボス予定の血の繋がらない兄ディミトリオスと死ぬ運命の両親を守るため、偽の聖女となって処刑される未来を防ぐべく奮闘する。
※小説家になろう様にも掲載しています。

私、のんびり暮らしたいんです!
クロウ
ファンタジー
神様の手違いで死んだ少女は、異世界のとある村で転生した。
神様から貰ったスキルで今世はのんびりと過ごすんだ!
しかし番を探しに訪れた第2王子に、番認定をされて……。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる