152 / 361
皆ベロベロなのよ!!
しおりを挟む
私はグラスに注がれたワインをゆっくりと飲み干していました。
相変わらずうるさいレインの声を聴かされながらも、お城の極上ワインを嗜ませてもらえるのであれば少しは我慢ができます。
(早く帰りたかったけど...、やっぱりお城で出されるワインは悪くないわね...)
血にも似た真っ赤なワインを飲み続けた私は、いつのまにか酔いが回っていることに気がつきませんでした。
「レ~イン~...、あなたいつのまに分裂の魔法なんて覚えたのよ~...」
私は悪酔いしながら彼にそう告げると、彼はそれに対して反発してきます。
「抜かせチビスケ...、お前の方こそ5人に分裂してるじゃね~か!!」
私達は互いを指差しながら笑いあっています。
「アッハッハッ!!」
それを見た妹が少し心配したような眼差しで私の方を見てきました。
「姉さん、少し飲みすぎでは?」
「何よエルカ!!、私のワインが飲めないって言うの!?」
「いや、そう言う訳じゃなくて...」
「ああ~!!もうっ!!いいからあんたも飲みなさい!!、ワインもう一丁!!」
笑い声をあげながら、私はワインの注文をしたのですが、妹に取り消されてしまいました。
「姉さんお酒は程々にしておかないと...、今の姉さんは酒に飲まれているわよ、本当はアルコールの強くないんだから無理したら二日酔になっちゃうわ」
「だいじょ~ぶ!だいじょ~ぶ!!、ワインなんて水みたいな物よ!現に私はとっても元気!!」
「どう見ても酔っ払った幼子にしか見えないし、これ以上はちょっと絵柄的にまずいから帰りましょう」
いつの間にか妹の方から帰る事を提案されていたのだが、こんなに楽しい夜を早く終わらせたくないのだった。
「もう一杯だけ、もう一杯だけだから!!」
空になったワインのボトルを握ったまま引きずられていく私。
「はいはい、帰ったらおねんねしましょうね~」
「やだ~~~」
まるで駄々っ子のように手足をバタバタさせていた私でしたが、いつの間にかスヤスヤと寝息を立てていました。
「姉さん...、可愛い!!まるで子供みたい!!」
そう言いながらエルカはプラムの頰に頬ずりを始めます。
彼女も相当な量の酒を飲んでいるのでまともな思考はしていない。
(騒がしい連中だな...、まっ、これが私と共に戦った聖人達の真の姿なんだろう、私だけだなまともなのは...)
剣聖フォロスだけは優雅に酒を楽しみながらカッコつけるように椅子に座っているのだが、彼もレインの奴に酒を大量に飲まされているのでかなり酔っている。
実際の所、王を含めこの場にいる全員が酔いつぶれていた。
そう酒の飲めないパニラを除いて。
(これが聖人様達か...、こうしてみるとやっぱり普通の人たちの見えますね)
姫パニラは聖人達の酔い潰れた姿を見て、少しだけ笑顔を浮かべていた。
相変わらずうるさいレインの声を聴かされながらも、お城の極上ワインを嗜ませてもらえるのであれば少しは我慢ができます。
(早く帰りたかったけど...、やっぱりお城で出されるワインは悪くないわね...)
血にも似た真っ赤なワインを飲み続けた私は、いつのまにか酔いが回っていることに気がつきませんでした。
「レ~イン~...、あなたいつのまに分裂の魔法なんて覚えたのよ~...」
私は悪酔いしながら彼にそう告げると、彼はそれに対して反発してきます。
「抜かせチビスケ...、お前の方こそ5人に分裂してるじゃね~か!!」
私達は互いを指差しながら笑いあっています。
「アッハッハッ!!」
それを見た妹が少し心配したような眼差しで私の方を見てきました。
「姉さん、少し飲みすぎでは?」
「何よエルカ!!、私のワインが飲めないって言うの!?」
「いや、そう言う訳じゃなくて...」
「ああ~!!もうっ!!いいからあんたも飲みなさい!!、ワインもう一丁!!」
笑い声をあげながら、私はワインの注文をしたのですが、妹に取り消されてしまいました。
「姉さんお酒は程々にしておかないと...、今の姉さんは酒に飲まれているわよ、本当はアルコールの強くないんだから無理したら二日酔になっちゃうわ」
「だいじょ~ぶ!だいじょ~ぶ!!、ワインなんて水みたいな物よ!現に私はとっても元気!!」
「どう見ても酔っ払った幼子にしか見えないし、これ以上はちょっと絵柄的にまずいから帰りましょう」
いつの間にか妹の方から帰る事を提案されていたのだが、こんなに楽しい夜を早く終わらせたくないのだった。
「もう一杯だけ、もう一杯だけだから!!」
空になったワインのボトルを握ったまま引きずられていく私。
「はいはい、帰ったらおねんねしましょうね~」
「やだ~~~」
まるで駄々っ子のように手足をバタバタさせていた私でしたが、いつの間にかスヤスヤと寝息を立てていました。
「姉さん...、可愛い!!まるで子供みたい!!」
そう言いながらエルカはプラムの頰に頬ずりを始めます。
彼女も相当な量の酒を飲んでいるのでまともな思考はしていない。
(騒がしい連中だな...、まっ、これが私と共に戦った聖人達の真の姿なんだろう、私だけだなまともなのは...)
剣聖フォロスだけは優雅に酒を楽しみながらカッコつけるように椅子に座っているのだが、彼もレインの奴に酒を大量に飲まされているのでかなり酔っている。
実際の所、王を含めこの場にいる全員が酔いつぶれていた。
そう酒の飲めないパニラを除いて。
(これが聖人様達か...、こうしてみるとやっぱり普通の人たちの見えますね)
姫パニラは聖人達の酔い潰れた姿を見て、少しだけ笑顔を浮かべていた。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる