140 / 361
お祭り
しおりを挟む
「わぁ~!城の外の祭りってこんな感じ何だ~」
何故か王国祭を始めて見た私よりも、パニラの方がワクワクしたような表情で町中を見渡していました。
浮ついた様子の彼女を見たアアルが、私の頭の上から言葉を発します。
「パニラ?、一応君は姫様なんだからあんまり浮ついた事をするべきじゃ無いと、僕は思うけどな」
その様子を見た彼女は、私の頭を指差して驚いたような表情で見てきました。
「えっ!?、今喋った乗ってアアルちゃんなの!?」
「ちゃんって...、僕は一応男の子だよ...」
「そうなんだ、じゃあアアル君だね」
「いや、普通にアアルでいいだけど...」
「わかった!、アアル!」
そう言いながら彼に手を伸ばし、自分の頰に当ててモフモフし始めました。
「ちょ!、いきなりそんなことをやるなんて君は頭がおかしいのか?」
「何がおかしいの?、私はアアルをもふりたいからもふもふしてるだけよ!」
そう言い張る彼女は彼を離そうとしません。
ちょっぴり嫌そうな顔をしている彼ですが、そこまで本気で嫌がっているという訳ではなく、建前上嫌がる素振りを見せているだけのように感じます。
一連のやり取りを見ていた私は、何故か笑顔になってしまいました。
なんとなくその光景が微笑ましいと思っていただけに、いいなぁ...と感じていたのです。
「もうっ!、カリンからも何か言ってよ、彼女僕だけじゃ抑えられない」
「はいはい、パニラ、その辺にしてあげてくれない?、早く回らないと兵隊さん達に見つかっちゃうよ?」
そうお願いすると、彼女は名残惜しそうに彼を解放するのでした。
「う~ん残念、もうちょっともふもふしてたかったな~」
そう言いながらも彼を私の頭の上に優しく置き、
羽を何度かばたつかせながら彼は頭の上で鳴いています。
「全く...酷い目にあったよ...」
「そう?、そんなに嫌そうには見えなかったけど...」
「いやいや、苦しかったから...、本当だからね!」
必死に言い訳してくる彼が面白く感じた私は、ついつい虐めたくなってしまったのでした。
私達がそんな事をしていると、急にハッと気がついたような表情をする彼女。
とある屋台を指差してこう言いました。
「私、あれがやりたい!!」
何故か王国祭を始めて見た私よりも、パニラの方がワクワクしたような表情で町中を見渡していました。
浮ついた様子の彼女を見たアアルが、私の頭の上から言葉を発します。
「パニラ?、一応君は姫様なんだからあんまり浮ついた事をするべきじゃ無いと、僕は思うけどな」
その様子を見た彼女は、私の頭を指差して驚いたような表情で見てきました。
「えっ!?、今喋った乗ってアアルちゃんなの!?」
「ちゃんって...、僕は一応男の子だよ...」
「そうなんだ、じゃあアアル君だね」
「いや、普通にアアルでいいだけど...」
「わかった!、アアル!」
そう言いながら彼に手を伸ばし、自分の頰に当ててモフモフし始めました。
「ちょ!、いきなりそんなことをやるなんて君は頭がおかしいのか?」
「何がおかしいの?、私はアアルをもふりたいからもふもふしてるだけよ!」
そう言い張る彼女は彼を離そうとしません。
ちょっぴり嫌そうな顔をしている彼ですが、そこまで本気で嫌がっているという訳ではなく、建前上嫌がる素振りを見せているだけのように感じます。
一連のやり取りを見ていた私は、何故か笑顔になってしまいました。
なんとなくその光景が微笑ましいと思っていただけに、いいなぁ...と感じていたのです。
「もうっ!、カリンからも何か言ってよ、彼女僕だけじゃ抑えられない」
「はいはい、パニラ、その辺にしてあげてくれない?、早く回らないと兵隊さん達に見つかっちゃうよ?」
そうお願いすると、彼女は名残惜しそうに彼を解放するのでした。
「う~ん残念、もうちょっともふもふしてたかったな~」
そう言いながらも彼を私の頭の上に優しく置き、
羽を何度かばたつかせながら彼は頭の上で鳴いています。
「全く...酷い目にあったよ...」
「そう?、そんなに嫌そうには見えなかったけど...」
「いやいや、苦しかったから...、本当だからね!」
必死に言い訳してくる彼が面白く感じた私は、ついつい虐めたくなってしまったのでした。
私達がそんな事をしていると、急にハッと気がついたような表情をする彼女。
とある屋台を指差してこう言いました。
「私、あれがやりたい!!」
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる