92 / 361
協会の子供達
しおりを挟む
「皆~!、今日は私の友達のカリンちゃんが遊びに来てくれたよ~」
「よ..よろしく」
母さんとシスターの話が長引きそうだったので、協会の子供達と遊ぶことになってしまった。
あんまり子供は好きじゃないのだが、今は自分も子供なので我慢するしかない。
「カリン姉ちゃんは何歳なの?」
1番年下っぽい幼女に聞かれるので答えようとすると、ヤヨイが先に答えた。
「私と同じ6歳だよ~」
続いてショタにこう聞かれる。
「カリン姉ちゃんは剣聖様と賢聖様の娘なんだよね?」
「そうだよ~、カリン姉ちゃんはすごいんだぞ~」
次々に質問されるが、大抵は彼女が答えてくれるので思ったより気疲れしない。
というか、この子供達の向ける眼差しがヤヨイに集中しているのは、やはり彼女がリーダー的存在だからだろうか?。
そんな事を考えていると、さっきの幼女が私の頭で寝ているアアルに気がついた。
「カリン姉ちゃんはその精霊とお友達なの?」
アアルを指差して瞳を輝かせて入る。
その問いになら私にだって答えられる。
「そうだよ、この子はアアルって名前で私の友達だ」
「すっご~い!!、ねえねえちょっとだけ触らせて!」
「ん?、良いよ!」
そう言いながら私はアアルを彼女の前に差し出す。
「ちっちゃくて可愛い!」
そう言いながら彼女はアアルをそっと抱き寄モフモフしているのだが。
不意に先ほどのショタがその行為に割って入ってきた。
「あ!ソナタだけずるいぞ!俺にも触らせろ!」
「ダメ~、もうちょっとモフモフしてたいの~」
中にはやんちゃな子もいるので喧嘩の様になってしまう。
どうしていいかわからずに私があたふたしていると。
「ダメでしょ!キラン、ソナタに謝りなさい」
ヤヨイが2人の喧嘩を仲裁すると一気に空気が変わる。
「うっ...ソナタ...ごめん...」
「こちらこそ...ごめんなさい」
2人とも謝ると彼女は2人の頭をポンポンと叩いた。
「よしよし、ちゃんと謝ればそれでいいの、皆忘れないでね!悪い事をしたら謝る!」
彼女の続いて「謝る!」と皆口々に叫ぶ。
その異様な光景に飲まれていると、彼女が私の肩を掴み耳元で囁いた。
「ごめんね...アアルに不快な思いさせちゃったかも...」
私もそっと呟く。
「大丈夫、アアルはああ見えてあんま気にしない子だから...」
私と彼女は静かに笑いあい、教会内に笑顔の花が咲いた。
「よ..よろしく」
母さんとシスターの話が長引きそうだったので、協会の子供達と遊ぶことになってしまった。
あんまり子供は好きじゃないのだが、今は自分も子供なので我慢するしかない。
「カリン姉ちゃんは何歳なの?」
1番年下っぽい幼女に聞かれるので答えようとすると、ヤヨイが先に答えた。
「私と同じ6歳だよ~」
続いてショタにこう聞かれる。
「カリン姉ちゃんは剣聖様と賢聖様の娘なんだよね?」
「そうだよ~、カリン姉ちゃんはすごいんだぞ~」
次々に質問されるが、大抵は彼女が答えてくれるので思ったより気疲れしない。
というか、この子供達の向ける眼差しがヤヨイに集中しているのは、やはり彼女がリーダー的存在だからだろうか?。
そんな事を考えていると、さっきの幼女が私の頭で寝ているアアルに気がついた。
「カリン姉ちゃんはその精霊とお友達なの?」
アアルを指差して瞳を輝かせて入る。
その問いになら私にだって答えられる。
「そうだよ、この子はアアルって名前で私の友達だ」
「すっご~い!!、ねえねえちょっとだけ触らせて!」
「ん?、良いよ!」
そう言いながら私はアアルを彼女の前に差し出す。
「ちっちゃくて可愛い!」
そう言いながら彼女はアアルをそっと抱き寄モフモフしているのだが。
不意に先ほどのショタがその行為に割って入ってきた。
「あ!ソナタだけずるいぞ!俺にも触らせろ!」
「ダメ~、もうちょっとモフモフしてたいの~」
中にはやんちゃな子もいるので喧嘩の様になってしまう。
どうしていいかわからずに私があたふたしていると。
「ダメでしょ!キラン、ソナタに謝りなさい」
ヤヨイが2人の喧嘩を仲裁すると一気に空気が変わる。
「うっ...ソナタ...ごめん...」
「こちらこそ...ごめんなさい」
2人とも謝ると彼女は2人の頭をポンポンと叩いた。
「よしよし、ちゃんと謝ればそれでいいの、皆忘れないでね!悪い事をしたら謝る!」
彼女の続いて「謝る!」と皆口々に叫ぶ。
その異様な光景に飲まれていると、彼女が私の肩を掴み耳元で囁いた。
「ごめんね...アアルに不快な思いさせちゃったかも...」
私もそっと呟く。
「大丈夫、アアルはああ見えてあんま気にしない子だから...」
私と彼女は静かに笑いあい、教会内に笑顔の花が咲いた。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる