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ハイキング
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~次の日の昼時~
私達家族は、みんなで町の外に出ていた。
始めて外に出た時、まず目に移ったのはゲームくらいでしか見たことのないまっさらな草原だった。
綺麗な緑色の草が辺り一面に広がっており、馬車などが通る道だけ草が生えていない。
遠くには山や森の様な木々が見えるのもなんだか雰囲気が良い。
前世であればインスタ映えしそうだとかで写真撮る連中が群らがりそうだが、そんな奴らがいないのが清々しい。
そこだけは前の世界よりも良いのかもしれない。
便利さだけを見てみれば、魔法があるとはいえ、やはり前の世界の方が都合が言いのだが、世界の汚れ具合とでもいえばいいのだろうか?、温暖化などもなく、こちらの方が快適に暮らしやすいと感じる。
その証拠に、大きく息を吸うとすごく美味しい空気が肺の中に入っていく。
「空気が美味しい!」
私が声を出すと、家族が全員笑った。
「カリンはいつもと変わらないな」
お兄ちゃんが笑いながら私を見ていたので、少し恥ずかしくなり目を背けた。
彼は私の心が分かっているのか「恥ずかしがらなくてもいいぞ、に~にはカリンのことなら大体のことわかるからな!」と言ってくる。
ちょっとしたストーカーかなとも思ったが、兄妹ならばそれくらい分かってもおかしくはないと思い黙る。
それよりも気になるのは、父さんが付いてはきているのだが、一言も喋らないことだ。
無感情なのか知らないけれど、父さんはあまり感情を崩さない。
帰ってきてからも、父さんは基本ソファに座りながら
本を読む程度のことしか行動を起こしていない。
母さんから父さんに会話することは多いのだが、やはり会話は弾まないようで、30秒程度の会話しか聞いたことがなお。
チラッと父さんの顔を見てみると、こちらを見てきたので慌てて前を向く。
(なんか怖いんだよね、父さん...)
なぜか父さんだけはあまり口数が多くない。
この家族は基本口数が多いのだが、父さんだけは寡黙を決め込む場合が多い。
私自身、父さんの声を聞くのは朝の挨拶と寝る時の挨拶くらいなのだ。
その為か、なんだか怖く感じてしまうのだった。
20分程歩くと、見晴らしの様峠の様な坂道が見えて来た。
「あそこまで行ったら昼ごはんにしましょ♪」
母さんが峠の先を指差しながら笑顔でこちらに振り返る。
「ご飯~ご飯~♪」
頭の上でアアルが喜びの歌を歌っている。
「ようやく飯か!、峠の上から見る景色を見ながら昼食もたまにはいいな!」
お兄ちゃんも乗り気でどんどん進む。
しかし、やはり父さんは黙ったまま足を運ぶので、怒っているのではないだろうかと心配になる私がいた。
だってせっかくの休日を家族サービスに使うんだよ!?、普通だったら嫌でしょ?。
前世で父さんがたまに言っていたのを思い出し、少し申し訳ない気分になる。
さらに歩くと、草原が見える峠の途中にたどり着いた。
私達家族は、みんなで町の外に出ていた。
始めて外に出た時、まず目に移ったのはゲームくらいでしか見たことのないまっさらな草原だった。
綺麗な緑色の草が辺り一面に広がっており、馬車などが通る道だけ草が生えていない。
遠くには山や森の様な木々が見えるのもなんだか雰囲気が良い。
前世であればインスタ映えしそうだとかで写真撮る連中が群らがりそうだが、そんな奴らがいないのが清々しい。
そこだけは前の世界よりも良いのかもしれない。
便利さだけを見てみれば、魔法があるとはいえ、やはり前の世界の方が都合が言いのだが、世界の汚れ具合とでもいえばいいのだろうか?、温暖化などもなく、こちらの方が快適に暮らしやすいと感じる。
その証拠に、大きく息を吸うとすごく美味しい空気が肺の中に入っていく。
「空気が美味しい!」
私が声を出すと、家族が全員笑った。
「カリンはいつもと変わらないな」
お兄ちゃんが笑いながら私を見ていたので、少し恥ずかしくなり目を背けた。
彼は私の心が分かっているのか「恥ずかしがらなくてもいいぞ、に~にはカリンのことなら大体のことわかるからな!」と言ってくる。
ちょっとしたストーカーかなとも思ったが、兄妹ならばそれくらい分かってもおかしくはないと思い黙る。
それよりも気になるのは、父さんが付いてはきているのだが、一言も喋らないことだ。
無感情なのか知らないけれど、父さんはあまり感情を崩さない。
帰ってきてからも、父さんは基本ソファに座りながら
本を読む程度のことしか行動を起こしていない。
母さんから父さんに会話することは多いのだが、やはり会話は弾まないようで、30秒程度の会話しか聞いたことがなお。
チラッと父さんの顔を見てみると、こちらを見てきたので慌てて前を向く。
(なんか怖いんだよね、父さん...)
なぜか父さんだけはあまり口数が多くない。
この家族は基本口数が多いのだが、父さんだけは寡黙を決め込む場合が多い。
私自身、父さんの声を聞くのは朝の挨拶と寝る時の挨拶くらいなのだ。
その為か、なんだか怖く感じてしまうのだった。
20分程歩くと、見晴らしの様峠の様な坂道が見えて来た。
「あそこまで行ったら昼ごはんにしましょ♪」
母さんが峠の先を指差しながら笑顔でこちらに振り返る。
「ご飯~ご飯~♪」
頭の上でアアルが喜びの歌を歌っている。
「ようやく飯か!、峠の上から見る景色を見ながら昼食もたまにはいいな!」
お兄ちゃんも乗り気でどんどん進む。
しかし、やはり父さんは黙ったまま足を運ぶので、怒っているのではないだろうかと心配になる私がいた。
だってせっかくの休日を家族サービスに使うんだよ!?、普通だったら嫌でしょ?。
前世で父さんがたまに言っていたのを思い出し、少し申し訳ない気分になる。
さらに歩くと、草原が見える峠の途中にたどり着いた。
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