47 / 361
スキルポイントって何?
しおりを挟む
なんだかんだあったが、兄さんはトウマの話を聞いて、どうすれば強くなれるのかのアドバイスを貰おうとしている。
「まあ手っ取り早いのはスキルポイントを振ってスキルを得ることだな」
「スキルポイントって何?に~に」
「なんだ知らないのか?」
お兄ちゃんが私を見ながらそう言った。
でも本当に知らないので教えてもらおうと上目遣いをしながら「お兄ちゃん教えて!」と元気よく言ってみる。
それを見た彼は「しょうがない、可愛い妹の為だ」と言いながら丁寧に教えてくれた。
お兄ちゃんの説明を簡単に略すとこうだった。
スキルポイントとは、私生活などで行われる行動により、いつのまにか蓄積されていくものであると。
例えば、掃除をしていると掃除のスキルポイントが貰えるのだ。
どうやってもらえているのかはよくわからないらしいが、とりあえず何かを経験すれば手に入っていくらしい。
メニュー画面を開いて、スキルの項目を選ぶと、沢山のスキルが閲覧できる。
そこから好きな物を選んでスキルを振っていくらしい。
試しにと、お兄ちゃんが実践して見せてくれた。
「スキル“剣聖”に10ポイントを振る」
スキル欄からその項目を開いて+10を押す。
すると何かが作動した様にお兄ちゃんの雰囲気が変わった。
お兄ちゃんは思い立った様に公園にある木の前に立つ。
一呼吸置いたのちに「一点突き」と呟きながら手刀を繰り出し、目の前の木をの幹を素手で穴を開ける。
私とトウマは空いた穴を前後から見てお互いの顔を見合わせた。
「すっげ~!!、素手でこんな木に穴を開けちまった!」
トウマは、はしゃぎながらその穴を見ている。
私自身もすごいとは思った。
だって素手で木の幹を貫通させたんだよ?、前世なら武術の達人でも不可能な事を簡単にやってのけてしまったお兄ちゃんがすごいと思う。
「とまあ、これがスキルだ、スキルポイントを割り振るとそのポイントの応じてスキルを覚えるんだ、まあ一概に全部使える性能かと言われればそうでも無いんだが、ポイントがあるんなら割り振ってしまったほいがいいぞ」
さっきのお兄ちゃんの行動を思い出しながら、私とトウマはスキルポイントを割り振って行く。
私の興味のあるスキルはもちろん“賢聖”だ。
母さんと同じスキルを習得した後に、母さんと比べればどの位の差があるのかが分かると思ったからである。
それ以外にも、アアルの強化などができるのではないかと考えたし、破邪召喚の強化版とかあるんじゃないかと思い、とりあえず今あるスキルポイントは全部これに振って見た。
すると...。
(スキル破邪召喚+を習得しました)
とスキル欄に現れたので、アアルを見てみるが、さしたる変化はないと思われる。
それ以外にも、各種属性魔法や回復の魔法の初級を取得したが、面白そうなスキルは他にはなかった。
特にこのロックされている部分が気になってしょうがない。
スキル欄にはなぜかロックされている部分があり、それはポイントでは解放されないみたいなのだ。
お兄ちゃんにも聞いて見たが「成長すれば解放される」の一点張りで教えてくれない。
私はこのポイント振りに面白さを感じなかったので、ため息を吐いた。
まだ何も試していないので当然といえば当然なのだが...。
トウマ君は何かヒントを得た様でガッツポーズをしているので、無駄では無かったのだと思う。
「お腹すいた~」
急に声がしたので私は笑った。
「トウマ君お腹すいたの?」
「いや、俺は何も言ってないが...、というかカリンの方から声がした様な気が...」
私と彼は目を見合わせる。
「もしかして...アアル?」
頭の上に座るアアルを手に乗せて二人で見ていると。
「お腹すいた~」
二人はびっくりしていた。
鳥が人語を喋りながら「お腹すいた~」と言葉を漏らしていた。
「まあ手っ取り早いのはスキルポイントを振ってスキルを得ることだな」
「スキルポイントって何?に~に」
「なんだ知らないのか?」
お兄ちゃんが私を見ながらそう言った。
でも本当に知らないので教えてもらおうと上目遣いをしながら「お兄ちゃん教えて!」と元気よく言ってみる。
それを見た彼は「しょうがない、可愛い妹の為だ」と言いながら丁寧に教えてくれた。
お兄ちゃんの説明を簡単に略すとこうだった。
スキルポイントとは、私生活などで行われる行動により、いつのまにか蓄積されていくものであると。
例えば、掃除をしていると掃除のスキルポイントが貰えるのだ。
どうやってもらえているのかはよくわからないらしいが、とりあえず何かを経験すれば手に入っていくらしい。
メニュー画面を開いて、スキルの項目を選ぶと、沢山のスキルが閲覧できる。
そこから好きな物を選んでスキルを振っていくらしい。
試しにと、お兄ちゃんが実践して見せてくれた。
「スキル“剣聖”に10ポイントを振る」
スキル欄からその項目を開いて+10を押す。
すると何かが作動した様にお兄ちゃんの雰囲気が変わった。
お兄ちゃんは思い立った様に公園にある木の前に立つ。
一呼吸置いたのちに「一点突き」と呟きながら手刀を繰り出し、目の前の木をの幹を素手で穴を開ける。
私とトウマは空いた穴を前後から見てお互いの顔を見合わせた。
「すっげ~!!、素手でこんな木に穴を開けちまった!」
トウマは、はしゃぎながらその穴を見ている。
私自身もすごいとは思った。
だって素手で木の幹を貫通させたんだよ?、前世なら武術の達人でも不可能な事を簡単にやってのけてしまったお兄ちゃんがすごいと思う。
「とまあ、これがスキルだ、スキルポイントを割り振るとそのポイントの応じてスキルを覚えるんだ、まあ一概に全部使える性能かと言われればそうでも無いんだが、ポイントがあるんなら割り振ってしまったほいがいいぞ」
さっきのお兄ちゃんの行動を思い出しながら、私とトウマはスキルポイントを割り振って行く。
私の興味のあるスキルはもちろん“賢聖”だ。
母さんと同じスキルを習得した後に、母さんと比べればどの位の差があるのかが分かると思ったからである。
それ以外にも、アアルの強化などができるのではないかと考えたし、破邪召喚の強化版とかあるんじゃないかと思い、とりあえず今あるスキルポイントは全部これに振って見た。
すると...。
(スキル破邪召喚+を習得しました)
とスキル欄に現れたので、アアルを見てみるが、さしたる変化はないと思われる。
それ以外にも、各種属性魔法や回復の魔法の初級を取得したが、面白そうなスキルは他にはなかった。
特にこのロックされている部分が気になってしょうがない。
スキル欄にはなぜかロックされている部分があり、それはポイントでは解放されないみたいなのだ。
お兄ちゃんにも聞いて見たが「成長すれば解放される」の一点張りで教えてくれない。
私はこのポイント振りに面白さを感じなかったので、ため息を吐いた。
まだ何も試していないので当然といえば当然なのだが...。
トウマ君は何かヒントを得た様でガッツポーズをしているので、無駄では無かったのだと思う。
「お腹すいた~」
急に声がしたので私は笑った。
「トウマ君お腹すいたの?」
「いや、俺は何も言ってないが...、というかカリンの方から声がした様な気が...」
私と彼は目を見合わせる。
「もしかして...アアル?」
頭の上に座るアアルを手に乗せて二人で見ていると。
「お腹すいた~」
二人はびっくりしていた。
鳥が人語を喋りながら「お腹すいた~」と言葉を漏らしていた。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる