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[賢聖]エルカ
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私たちが広間の扉を開けると、パーティの宣誓のようなセリフを王様らしき人物が読み上げていた。
「此度のパーティは、7年前のあの日、悠久の魔女を封じ込めた事を祝う席である!、そして今宵はなんと!、エルカ様ご本人に来ていただいている!」
(エルカってまさか...)
そう、そのまさかだった。
私のお母さんが意気揚々と王様のいる高台に出現し「どうも~」といつものノリで話し始める。
(やっぱり!、正直今日まで知らなかったけど、母さんの名前ってエルカっていうんだ...)
私が顎に手を置いてまじまじと母さんを見ていると、急に母さんの雰囲気が変わったのがわかった。
「皆さん、私達は7年前の戦いで悠久の魔女を倒し、このクティル王国の城内にある水晶玉の中に彼女を封印したのをご存知ですよね?」
(は?悠久の魔女?なにそれ?...)
もう少し母さんの演説を聞く必要がありそうだ。
「その時の戦いにより、辛くも勝利した私達ですが、犠牲もかなりの物でした...、今日の席はただの飲みの席としてではなく、戦死した戦士達の冥福を祈る物でもあるのです」
母さんは胸の前で手を組んで天に祈るような素振りを見せる。
「戦士達よ...、ご冥福をお祈りいたします...」
その場にいる全員が沈黙を作り出すように祈りを捧げる。
普段見せるおちゃらけたような母さんはそこにはいない。
そこに存在する者からは、この世界の痛みを知る、聖人のような雰囲気を出している。
今の母さんを見ていると心が安らぐような気がする。
いや、私だけではないようだ、フレイやパニラも母さんから何かを感じているようだ。
「やはりエルカ様は素晴らしいお人だ、流石は賢聖様、僕などとは比べ物にならない...」
フレイ君がそう言うので、やはり母さんは凄い人物なのだろう...、うん?賢聖って...私のスキルと同じ?。
気になったので自分のスキル欄を開いてみる。
[賢聖]と書かれている欄は確かに存在していた。
(うう~ん...?、これで以前アアルを召喚したんだよね確か...、って事は母さんも召喚魔術を使えるのかな?)
母さんが召喚獣を使役しているところを見たことがない。
母さんが使う魔法に興味が出て来た。
帰ったら少し見せてもらおうかな...。
「此度のパーティは、7年前のあの日、悠久の魔女を封じ込めた事を祝う席である!、そして今宵はなんと!、エルカ様ご本人に来ていただいている!」
(エルカってまさか...)
そう、そのまさかだった。
私のお母さんが意気揚々と王様のいる高台に出現し「どうも~」といつものノリで話し始める。
(やっぱり!、正直今日まで知らなかったけど、母さんの名前ってエルカっていうんだ...)
私が顎に手を置いてまじまじと母さんを見ていると、急に母さんの雰囲気が変わったのがわかった。
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「戦士達よ...、ご冥福をお祈りいたします...」
その場にいる全員が沈黙を作り出すように祈りを捧げる。
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フレイ君がそう言うので、やはり母さんは凄い人物なのだろう...、うん?賢聖って...私のスキルと同じ?。
気になったので自分のスキル欄を開いてみる。
[賢聖]と書かれている欄は確かに存在していた。
(うう~ん...?、これで以前アアルを召喚したんだよね確か...、って事は母さんも召喚魔術を使えるのかな?)
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帰ったら少し見せてもらおうかな...。
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