なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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フレイの受勲

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 私とパニラがそうこうしていると、急に彼女慌てたような表情をした。

「いけない!、カリンちゃんと会って嬉しかったからつい遊びすぎちゃった!」

(そうかな?まだ会ってから10分も経ってないと思うけど...)

 10分で遊びすぎと思うとは...、もしかしてパニラって以外と多忙なのかな?
 私がそう思っていると、見慣れた顔が後ろから現れたのでそれに驚愕した。

「おや?、やはり来ていたみたいだねカリンさん」

 そう、フレイだ。

「え!?フレイ君!?」

 そう、フレイだ(2回目)。
 彼はふっと笑うと、パニラに膝まづきながらこう言う。

「パニラ様、騎士フレイただ今参上致しました!」

 ビシッと決めた彼の風貌は、いつも学校で見る物ではなく、まるで姫に使える王国騎士のようであった。

(フレイ君...、小1なのにカッコいい...)

 こんな小1がいてたまるか!と思うくらいにはカッコいい。
 もしも前世でこんな子がいたら、絶対に声をかけられないだろう。
 前の私とでは文字通り月とスッポンにしかならない。
 今でこそカリンという体を借りているのでまだ話せるが、林華では絶対に目も合わせられないだろう。

(ん?...騎士...?)

 私は目を丸くしてこの光景を見る...。
 フレイが頭を下げているのはパニラということは、彼女がフレイの主人ということか?
 ちょっとだけ羨ましいと思うが、これは仕方ない。
 心の中でジェラシーのような物が燃え上がったが、必死に抑える。
 どうでもいいことかもしれないが、乙女心的にちょっとね...。
 私がこんな事で困惑していると、パニラが「顔を上げてくださいフレイ」と言いながら手を差し伸べる。

「よくぞ試練を乗り越えられました、貴方を我がクティル王国の騎士と認めこれを捧げます」

 彼女は銀色の鳥の形をした首飾りを彼の首に掛ける。
 彼はそれを受け取ると「ありがたき幸せ、騎士フレイはこれからも精進致します」と礼儀正しく言葉を並べる。
 何が起きたのかよく分からないが、とりあえず彼が騎士らしき者になったのはわかる。
 はは~ん、分かったぞ...、子供の遊びだな!、パニラが姫さま役でフレイが受勲を受けた騎士役か!。
 そう思うと彼女のこの姿にも合点が行く。
 いやいや待て待て、本当にそうか?、結構まともな雰囲気だぞ...。
 目の前で起きたことが本当なのか遊びなのか分からず、頭を抱えていると。

「そろそろパーティが始まる!、パニラ様急ぎましょう!、カリンさんも早く!」

「え!?...え!?」

 2人が駆け出したので、私もついて行った。
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