16 / 361
日常
しおりを挟む
「クピピィ~」
いつもの声で目覚める。
「おはようアアル...」
アアルはいつも同じ時間目覚めて鳴くので、天然の目覚し時計の様だ。
お陰で学校に遅刻したことは今の所ない。
まあ、まだこっちにきてからそれほど時間は経っていないのだから、当然であるが...。
今日も休みなのだが、今日は用があるので早めに支度して家を出る。
気持ちの良い朝の気分を、頭に乗せている小鳥と分かち合いながら歩く。
正直まだまだ知らないことだらけなので、歩いているだけでも新鮮だ。
空飛ぶ箒に炎をだす魔術書、何もない空間から食事を用意するシェフなど、町を歩いているだけでも楽しい。
こうして間近でこういう現象を見ると、夢にまで見たファンタジーの世界にきたという実感を得る。
(やっぱり楽しいな...、前にいた世界だと楽しいと思えたのは友達と一緒にカラオケか、ラノベを読むくらいだったしな...)
憂鬱な試験のことを考えると嫌になるが、この世界にも一応試験の様な物は存在するらしい。
学校もあるので、異世界だろうが勉強はしなくてはならないという現実だけは無くして欲しいと思う。
だが、決定的に違うものがあった、それは、自分が勉強して魔法を覚えるのが楽しいと感じたことだった。
今日向かっているのは本屋であり、私の使いたい魔法の教本を探しに行っているのだ。
結局の所、人とは勉強という名の勉強が嫌いなだけで、皆勉強が好きなのだ。
私は家の近くにある本屋で一冊の教本を買う。
タイトルは「空を飛ぶ魔法の使い方」だ。
誰もが一度は空を飛ぶことに夢を見ることだろう。
私も前世にいるときに思っていた。
空を飛ぶというのはどれくらい気持ちが良いのかと。
そして、努力をすればそれができるというのだから、夢がある。
前世ではどうやっても自分の力で空を飛ぶということはできないからだ。
飛行機に乗ればいいじゃんと思ったあなたにはロマンがない。
自分で飛んでこその「夢」なのだ。
家に帰ってじっくりと読もうと思うが、不意に声をかけられたので振り返って見ると。
見覚えのある活発な少女が瞳に映った。
いつもの声で目覚める。
「おはようアアル...」
アアルはいつも同じ時間目覚めて鳴くので、天然の目覚し時計の様だ。
お陰で学校に遅刻したことは今の所ない。
まあ、まだこっちにきてからそれほど時間は経っていないのだから、当然であるが...。
今日も休みなのだが、今日は用があるので早めに支度して家を出る。
気持ちの良い朝の気分を、頭に乗せている小鳥と分かち合いながら歩く。
正直まだまだ知らないことだらけなので、歩いているだけでも新鮮だ。
空飛ぶ箒に炎をだす魔術書、何もない空間から食事を用意するシェフなど、町を歩いているだけでも楽しい。
こうして間近でこういう現象を見ると、夢にまで見たファンタジーの世界にきたという実感を得る。
(やっぱり楽しいな...、前にいた世界だと楽しいと思えたのは友達と一緒にカラオケか、ラノベを読むくらいだったしな...)
憂鬱な試験のことを考えると嫌になるが、この世界にも一応試験の様な物は存在するらしい。
学校もあるので、異世界だろうが勉強はしなくてはならないという現実だけは無くして欲しいと思う。
だが、決定的に違うものがあった、それは、自分が勉強して魔法を覚えるのが楽しいと感じたことだった。
今日向かっているのは本屋であり、私の使いたい魔法の教本を探しに行っているのだ。
結局の所、人とは勉強という名の勉強が嫌いなだけで、皆勉強が好きなのだ。
私は家の近くにある本屋で一冊の教本を買う。
タイトルは「空を飛ぶ魔法の使い方」だ。
誰もが一度は空を飛ぶことに夢を見ることだろう。
私も前世にいるときに思っていた。
空を飛ぶというのはどれくらい気持ちが良いのかと。
そして、努力をすればそれができるというのだから、夢がある。
前世ではどうやっても自分の力で空を飛ぶということはできないからだ。
飛行機に乗ればいいじゃんと思ったあなたにはロマンがない。
自分で飛んでこその「夢」なのだ。
家に帰ってじっくりと読もうと思うが、不意に声をかけられたので振り返って見ると。
見覚えのある活発な少女が瞳に映った。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。

精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。


このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる