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麗美お姉様

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 私が葬式会場に向かうとそれなりの権力者達は立ち並ぶ凄まじい光景が広がっていました。

 私がそこに顔を出すと次々に声をかけられます。

 まずは某企業の社長から。

 次に10億越えの投資家から。

 中には芸能人や名だたる権力者など、ただの葬式にしては明らかに異質な人物達が導入されていました。

(...どう言うこと?)

 お姉様は私達だけの身内だけで葬式をすると言っていました。

 しかし、現実はこうです。

(なるほど、そう来たか)

 以前のニテン堂の裏側で兄様を殺害できたのは秘密裏に兄様が行動して自ら用意した墓穴に自ら入ってくれたからでした。

 これだけ権力者がいる中で私と麗美お姉様が一緒に行動した上で姉様だけが不審死すれば私に疑いがかかるのは明白です。

 お父様を殺害した後であればそれも問題ないのですが、流石にお姉様を殺してお父様に行動を読まれ始めるのは避けたい所ですね。

 そうこうしているとお姉様もようやく登場しました。

 喪服でも落ち着いた美しさと色気を醸し出しているのは流石です。

「あっ! 結美ちゃん! ちょっと退いて退いて!」

 人混みを掻き分けて私の方に向かってくる姉様。

 彼女が近づいてくると凄く良い匂いが漂い始めます。

(...姉様の香り。久しぶりですね)

 この香りでどれだけの男性をたぶらかしてきたのでしょうか?

 これは彼女にだけある特異体質のようなもので異性どころか同性にさえ聞いてしまうフェロモンなのです。

 生まれつきの体質とはいえここまで強力フェロモンにやられない人はいないでしょう。

 事実同性で同じ遺伝子を持つ私ですら姉様の匂いを良い匂いだと感じるのですから、少しでも違う遺伝子を持っていれば彼女の魅力の虜になるのは当然です。

「それじゃあ満貴に線香でもあげにいきましょうか! 後お父様は来られないらしいからね」

 姉様に手を掴まれて一緒に葬式を執り行う事になるのでした。
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