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明日もゲーム

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「カズ君とゲーム♡ 明日もゲーム♡」

 シャワーを浴びながら私は鼻歌を歌っていました。

「ふんふんふ~ん♪」

 楽しい気分のままシャワーを浴び終わると、プルルルとスマホが音を鳴らしました。

「誰? 私の楽しい気分を阻害する人は?」

 そう思いながら私がスマホ画面を見てみると...。

【愛川 麗美】と記されていた。

「...」

 私はそっとスマホに手をかけると電話を入れる。

「もしもし?」

「ヤッホー! 結美ちゃん?」

 相変わらずの元気な声に私は思わずげんなりしました。

「麗美お姉様。一体なんのようですか?」

「可愛い妹に電話をかけるのに用なんかいる?」

「...はぁ」

 私は大きくため息を吐きながらこう返しました。

「用がないのなら切りますよ」

「ああっ! ちょっと待ってよ! 満貴の奴が死んだみたいだからさぁ。 せめて葬式には出て行かない?」

「まあ! お兄様がお亡くなりになられましたの?」

 私は思わず慌てたような声質を作ります。

「うん、なんか知らないけど撃たれたんだってね」

「まあ! そうなんですか」

 実際は刺し殺したのだが、そこまで的確に情報は伝わっていないようですね。

 もしくはカマをかけてきたのでしょう。

 まあ、そんな手に私はかかりませんけどね。

 次々と質問されるようにどんどん会話をしてくる彼女に私は的確な答えを出し続けました。

「そういえば麗美お姉様は葬式に参加されるのですか?」

 と聞くと...。

「そうだね~。行こうとは思っているよ」

「...それはいつですか?」

「明日の6時から。私達だけの身内で執り行うつもりだからさぁ。結美ちゃんも来られるかな?」

「...明日の6時」

 カズ君とのゲームがありますが、千載一遇のこのチャンスを逃すわけにはいきません。

 しかし、一応聞いておきましょう。

「麗美お姉様一つ良いですか?」

「なに?」

「私がもしも下級国民と結婚するといえば許してくださいますか?」

 私の問いに彼女は笑いながらこう答えました。

「なに? 気でも狂ったの? 良い? 結美ちゃん。私達愛川家は選ばれし人間の集まりなの。 だからわざわざ下級国民と結婚するなんてしなくて良いのよ。 もしも下級国民の子で好きな子がいるのなら金の力で言いなりの奴隷にでもすれば良いじゃない。 そうすれば良いし結婚はしなくても良いわ。 と言うかしないでちょうだい。 私達愛川家の中に卑しい身分の人はいらないから」

 ...やっぱりその考えは変わっていませんか。

 男遊びをたくさんしている彼女ですが、いまだに結婚できていない麗美お姉様らしいですね。

 私はクスリと笑いながらも明日の葬式には出席すると誓っておくのでした。
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