最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

1人用のマンション

　私の家はマンションだ。

　実は私はお父様や親族とあまり仲が良くない。

　と言うのも、私が低学歴の【中央高等学校】に入学した事を凄く卑下してくるのだ。

　お兄様やお姉様は高学歴の東京にある高校に進学したと言うのに、私は生まれたこの地域でずっと暮らしているから兄妹からは出来損ないなどと言われている。

　しかし、お父様だけは違う。

　私の事を出来損ないなどとは思っていないし、むしろ逆だった。

　なぜ私が小中高と低学歴の学校ばっかり選ぶのか不審に思ったのか聞いてきたので私は「大好きな子がいるの」と答えると笑われた。

　相手が高坂和希と言う物凄く平民な子だったし、どう考えても釣り合わないと言われた。

　でも...。

　私は幼稚園の時代に彼と出会って知ってしまったのだ。

【本物の愛】と言う物を...。

　私は彼を見ているだけで凄く愛惜しいと思うし、彼の事を考えると周りが見えなくなるほどに彼の事が好きなのだ。

　だからこそ親は条件をつけてきた。

「...よしっ」

　私は親から与えられた課題を全て終わらせた上で株で稼ぐ。

　そう、私に課せられた課題とは...。

　低学歴の学校に行かせる代わりに愛川家の資産を増やしながら最低限東大の法学部に行けるだけの頭脳を養い続ける事だった。

(...たったそれだけのことでカズ君といられるのなら安い物だよね♡)

　私は勉強をしながらパソコンに腰を据える。

　片手にシャーペンを。

　片手にキーボードを。

　どちらも完璧にこなしてこそ完璧と言えるだろう。

(今日は1・億・く・ら・い・稼・ぐ・か・な・...)

　私は常人なら精神がすり減るであろう投資の世界へとこの少しの間だけ身を投じるのでした。

　ちなみに...、学校にいる間も株価は常にチェックしているけれど、やっぱりパソコンの方が圧倒的に処理が早くていいんだよね。