最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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【蒼炎ケロナ】③
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「な...にぃ!?」
ピキピキピキと体の動きが抑制されている様子の調停者はこう叫んでいた。
「お前...! これは炎の見せかけた雷属性か!?」
「ご名答、そしてさようなら」
あのケロナがついに刀に手を伸ばす!
(前世の時には短かった刀があんなに美しく打ち直されている!)
そう、前世の時にケロナが装備していた物と同じ代物のはずなのだが、明らかに刀身が長くなり美しくなっていた。
蒼き刀身からは蒼き水と雷と炎と氷と...あれは...砂...?
とにかくケロナが使える多種多様な属性の蒼バージョンが刀身から迸っているのが分かる。
「く...そぉ!!!」
「レイナ!!! そろそろ準備できてるんでしょ!?」
その声にレイナはこう返した。
「ケロナ! OKですよ! 皆さん! 私に魔力を!」
言われるがまま俺たちはレイナに魔力を集める!
「...皆さんの思い! 届きました! 我...今ここに新たなる最強の魔法の扉を開かん! 時空を渡り歩き続けた勇者達の思い出、葛藤、そして勇気! その全てを力に変えん!」
レイナの口上の後に凄まじい魔力の流れが空間中を飲み込んだ!
「【最強パーティ究極魔法】」
すると、レイナの背後から大きな白き扉が出現し、そのまま開く!
「ぐっ!? なんだあの扉は!」
狼狽える調停者だったが、次の瞬間にガクンと体が垂れ下がった。
「なんだ!?」
と俺が驚いていると...!
「...これは、【最強パーティ究極魔法】成功しました...が、どうやらあの扉の奥にその人の体を奪っていた張本人が封印されたようですね」
レイナの言葉に俺は驚く。
「何!? どう言うことだ!?」
「【最強パーティ究極魔法】は状況や術者の願いの強さに応じてその性質を大きく変えます。どうやら今回は高坂さんの思いが強かったようですね。調停者とやらに奪われたその人の体を取り戻すための魔法に【最強パーティ究極魔法】は作用したということです。
「...と言うことは優樹は!」
「はい、元通りその人の体に魂が戻っているはずですよ」
「優樹...!」
俺は思わず優樹を抱きしめていた。
しかし、ずっとそうしてはいられない。
「高坂、聞いただろう? 今から僕たちは調停者を倒しに向かわなくてはならない。今は優樹さんとの再会を喜ぶべき時ではないんだ」
そう呟く石川を見て俺は頷いた。
「...ああ、そうだな。ケロナとレイナ、それに使い魔達はここで調停者の本体が出てこないように見張っていてくれ。後は...俺たち勇者で片をつける」
俺の言葉に皆が頷いてくれるのだった。
ピキピキピキと体の動きが抑制されている様子の調停者はこう叫んでいた。
「お前...! これは炎の見せかけた雷属性か!?」
「ご名答、そしてさようなら」
あのケロナがついに刀に手を伸ばす!
(前世の時には短かった刀があんなに美しく打ち直されている!)
そう、前世の時にケロナが装備していた物と同じ代物のはずなのだが、明らかに刀身が長くなり美しくなっていた。
蒼き刀身からは蒼き水と雷と炎と氷と...あれは...砂...?
とにかくケロナが使える多種多様な属性の蒼バージョンが刀身から迸っているのが分かる。
「く...そぉ!!!」
「レイナ!!! そろそろ準備できてるんでしょ!?」
その声にレイナはこう返した。
「ケロナ! OKですよ! 皆さん! 私に魔力を!」
言われるがまま俺たちはレイナに魔力を集める!
「...皆さんの思い! 届きました! 我...今ここに新たなる最強の魔法の扉を開かん! 時空を渡り歩き続けた勇者達の思い出、葛藤、そして勇気! その全てを力に変えん!」
レイナの口上の後に凄まじい魔力の流れが空間中を飲み込んだ!
「【最強パーティ究極魔法】」
すると、レイナの背後から大きな白き扉が出現し、そのまま開く!
「ぐっ!? なんだあの扉は!」
狼狽える調停者だったが、次の瞬間にガクンと体が垂れ下がった。
「なんだ!?」
と俺が驚いていると...!
「...これは、【最強パーティ究極魔法】成功しました...が、どうやらあの扉の奥にその人の体を奪っていた張本人が封印されたようですね」
レイナの言葉に俺は驚く。
「何!? どう言うことだ!?」
「【最強パーティ究極魔法】は状況や術者の願いの強さに応じてその性質を大きく変えます。どうやら今回は高坂さんの思いが強かったようですね。調停者とやらに奪われたその人の体を取り戻すための魔法に【最強パーティ究極魔法】は作用したということです。
「...と言うことは優樹は!」
「はい、元通りその人の体に魂が戻っているはずですよ」
「優樹...!」
俺は思わず優樹を抱きしめていた。
しかし、ずっとそうしてはいられない。
「高坂、聞いただろう? 今から僕たちは調停者を倒しに向かわなくてはならない。今は優樹さんとの再会を喜ぶべき時ではないんだ」
そう呟く石川を見て俺は頷いた。
「...ああ、そうだな。ケロナとレイナ、それに使い魔達はここで調停者の本体が出てこないように見張っていてくれ。後は...俺たち勇者で片をつける」
俺の言葉に皆が頷いてくれるのだった。
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