最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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吸収③
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「そんな!? 黒木さん!?」
「くそっ! もっと僕が集中していれば!」
「2人とも油断するな! くるぞ!!!」
1人減ったことによりさっきよりも強力な攻撃が集中してくる。
しかも、蜜香を吸収した分、奴の勇者武器が更に強化されてしまったのだ。
調停者自身はもうあくびをしながら俺たちの相手をしているしまつ。
「踏ん張れ! 2人とも!!!」
「分かってる!」
「うん! カズ君!」
2人とも最高威力の魔法をぶっ放し、俺は【勇者の盾】で徹底的に防御力を高めているが、奴には全く通用しない。
「ぐあああああああ!!!」
「高坂!」
「カズ君!」
俺の防御は最も容易く貫通されて致命傷と言える攻撃を受けてしまう。
それを見て駆け寄ってくる2人が俺の代わりに攻撃を受けてしまった!
「がっ!?」
「あっ!?」
「はいっ、これで石川も忌まわしい愛川も終わりだね。お疲れ様」
「...くそっ、ここまでなのか...?」
石川が【賢者の書R+4100】に吸収されてしまうと、次は愛川が【弱体術師の宝杖LOVE+4200】に吸収されて行くのが見えた。
「嫌っ! こんな奴の一部になるなんて! カズ君! 助け...!」
そこまで言い切る前に愛川は吸収されてしまったのだ。
「ぐっ...!」
「あらら、1人になっちゃったね。っで? どうするの? 今更君1人が頑張ったところで意味ないよ? 諦めたら?」
「...」
俺は1人になっても立ち上がる。
「俺は勇者だ」
「...知ってるよ? 君がこう言う状況を何度もくぐり抜けてきた歴戦の猛者だと言うことは私が1番理解している。その私がはっきりと言ってあげるね。君が私に勝てる確率は...0%だよ」
「...」
「ほら、実際君はよく頑張ったよ。さまざまなアクシデントを乗り越えてもう一度私の前に来ているんだから...さ。それを誇りながら眠りにつくのも悪くないよね? だからもう...眠ってしまおうよ」
俺の前に【勇者の剣F+4200】【勇者の盾EX+4200】が差し出される。
「その二つの勇者武器に君も飲まれれば良い。それだけで全てが終わるんだから...」
「全てが...終わる...」
「そう、君の願っていた小鳥遊優樹との再会もできるよ? こんなに良い話はないでしょう?」
「...そうかもな」
「苦しいのが嫌なら自分から受け入れなさい。ただそれだけで全てが優しく終わるから...」
ニコリと笑う彼女の笑顔に俺は魅入る。
(優樹の笑顔...)
それは何度も見てきた俺の世界にある何よりも1番綺麗なものだった。
しかし、今の彼女の顔はどこか曇っているような気がしたのだ。
「...どうしたの?」
「悪いな調停者。俺は最後までかっこ悪く足掻かせて貰う!」
剣を捨てて俺は杖を取る!
「...正気? 剣を捨てるなんて馬鹿じゃないの?」
「...だろうな。だが...、まだこいつらが諦めてないんでね」
俺の中にあるそいつらが動き始めた。
「アル子、フワン、リィカ、アピス、ラセル、ケロナ、ミルティ。お前達の出番だ」
俺の危機に全ての使い魔達が自分からこの危険区域に出現したのだった。
「くそっ! もっと僕が集中していれば!」
「2人とも油断するな! くるぞ!!!」
1人減ったことによりさっきよりも強力な攻撃が集中してくる。
しかも、蜜香を吸収した分、奴の勇者武器が更に強化されてしまったのだ。
調停者自身はもうあくびをしながら俺たちの相手をしているしまつ。
「踏ん張れ! 2人とも!!!」
「分かってる!」
「うん! カズ君!」
2人とも最高威力の魔法をぶっ放し、俺は【勇者の盾】で徹底的に防御力を高めているが、奴には全く通用しない。
「ぐあああああああ!!!」
「高坂!」
「カズ君!」
俺の防御は最も容易く貫通されて致命傷と言える攻撃を受けてしまう。
それを見て駆け寄ってくる2人が俺の代わりに攻撃を受けてしまった!
「がっ!?」
「あっ!?」
「はいっ、これで石川も忌まわしい愛川も終わりだね。お疲れ様」
「...くそっ、ここまでなのか...?」
石川が【賢者の書R+4100】に吸収されてしまうと、次は愛川が【弱体術師の宝杖LOVE+4200】に吸収されて行くのが見えた。
「嫌っ! こんな奴の一部になるなんて! カズ君! 助け...!」
そこまで言い切る前に愛川は吸収されてしまったのだ。
「ぐっ...!」
「あらら、1人になっちゃったね。っで? どうするの? 今更君1人が頑張ったところで意味ないよ? 諦めたら?」
「...」
俺は1人になっても立ち上がる。
「俺は勇者だ」
「...知ってるよ? 君がこう言う状況を何度もくぐり抜けてきた歴戦の猛者だと言うことは私が1番理解している。その私がはっきりと言ってあげるね。君が私に勝てる確率は...0%だよ」
「...」
「ほら、実際君はよく頑張ったよ。さまざまなアクシデントを乗り越えてもう一度私の前に来ているんだから...さ。それを誇りながら眠りにつくのも悪くないよね? だからもう...眠ってしまおうよ」
俺の前に【勇者の剣F+4200】【勇者の盾EX+4200】が差し出される。
「その二つの勇者武器に君も飲まれれば良い。それだけで全てが終わるんだから...」
「全てが...終わる...」
「そう、君の願っていた小鳥遊優樹との再会もできるよ? こんなに良い話はないでしょう?」
「...そうかもな」
「苦しいのが嫌なら自分から受け入れなさい。ただそれだけで全てが優しく終わるから...」
ニコリと笑う彼女の笑顔に俺は魅入る。
(優樹の笑顔...)
それは何度も見てきた俺の世界にある何よりも1番綺麗なものだった。
しかし、今の彼女の顔はどこか曇っているような気がしたのだ。
「...どうしたの?」
「悪いな調停者。俺は最後までかっこ悪く足掻かせて貰う!」
剣を捨てて俺は杖を取る!
「...正気? 剣を捨てるなんて馬鹿じゃないの?」
「...だろうな。だが...、まだこいつらが諦めてないんでね」
俺の中にあるそいつらが動き始めた。
「アル子、フワン、リィカ、アピス、ラセル、ケロナ、ミルティ。お前達の出番だ」
俺の危機に全ての使い魔達が自分からこの危険区域に出現したのだった。
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