最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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石川とゲート探索
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「...久しぶりだな。こうして石川と冒険するのも」
「そうだな、高坂。だが...その様子だと...」
「ああ、愛川との連携はうまくいったが、やっぱりあいつは苦手だ」
俺の言葉に石川は「やはりな」と呟く。
「まあ当然か。愛川さんと高坂の元々の仲は悪くなかったんだけど、あんな事をされちゃあね」
「...石川、今からでも遅くはない。やっぱりあいつを優樹奪還の作戦から外せないのか? あいつの瞳が...容姿が...声が...俺の全てを狂わせる! あいつの近くにいるだけで俺は世界を救う勇者から世界を滅ぼす魔王に成り下がる予感がするんだ」
「...それは高坂の気持ち次第だよ。それに...ほら」
俺と石川の前には無数の魔物達の死骸が散乱している。
どれもかなり高レベルの魔物達だが、やはり俺と石川の連携の前には無力だった。
「僕と高坂が組めば大体の事は何とかなる。けれど調停者だけはどうにもならない。あれは勇者全員の力をフルに使っても勝てるかどうか分からない存在だからね。せめて小鳥遊さんを奪還して6勇者全員が揃い、やつを力の根源たる勇者の肉体(小鳥遊優樹)から剥がすことさえできれば僕らにも勝機はある。だからその時が来るまでに他の勇者ともちゃんと力を合わせられるようにしておいてくれよ」
「...佐藤と蜜香とお前とならいくらでも協力できるが、愛川とは無理だ。この前の一回だけでも吐き気がしてずっとずっと耐えているんだからな」
「本当に高坂は愛川さんのことを嫌いになったんだね。まあ仕方ないけれど」
「当たり前だろ? 必要とは言えあいつと手を組むなんてあり得ない。俺たち勇者と魔王愛川は敵対関係にあるからな」
「まあね。でも今だけは違う。僕達の世界を取り戻すために、調停者を倒して世界の管理権を僕らの手に収めなくちゃ行けないんだよ。そうしなければ僕達人間はあいつの都合で異世界転生させられて勇者として再び活用されてしまう。君もあの異世界で見ただろう? 無数の勇者達の墓標を...」
「...」
確かに異世界には勇者を呼び寄せてそれが死んだ時にはとある場所に勇者用の墓標を立てる決まりとなっていた。
その墓標を見た事があるが、夥しいほどの人数が異世界召喚されては消費されていたのをこの目で確認している。
その中で俺たち6人は1番長い時を生き抜いた最高傑作だと教えられたな...。
確かそれに発狂したあいつが...!
「ッ!!!」
俺は自分の腕を力強く掴んだ。
(あいつもあいつなりに苦しんでたってことか? だが...それでも許せる訳がないだろう!!!)
自分の中に揺らぎがあるのを感じていたが、それでも皆の前では絶対に出さないようにしている。
なぜかって? 俺は勇者パーティを纏めるリーダーだからだ。
リーダーがいざって時に迷っていたらパーティが崩壊するからな。
俺だけはどんな時でも冷静でいなくちゃならないんだ。
「ふう...」
と小さく息を吐いた俺は石川との連携訓練を終えるのだった。
「そうだな、高坂。だが...その様子だと...」
「ああ、愛川との連携はうまくいったが、やっぱりあいつは苦手だ」
俺の言葉に石川は「やはりな」と呟く。
「まあ当然か。愛川さんと高坂の元々の仲は悪くなかったんだけど、あんな事をされちゃあね」
「...石川、今からでも遅くはない。やっぱりあいつを優樹奪還の作戦から外せないのか? あいつの瞳が...容姿が...声が...俺の全てを狂わせる! あいつの近くにいるだけで俺は世界を救う勇者から世界を滅ぼす魔王に成り下がる予感がするんだ」
「...それは高坂の気持ち次第だよ。それに...ほら」
俺と石川の前には無数の魔物達の死骸が散乱している。
どれもかなり高レベルの魔物達だが、やはり俺と石川の連携の前には無力だった。
「僕と高坂が組めば大体の事は何とかなる。けれど調停者だけはどうにもならない。あれは勇者全員の力をフルに使っても勝てるかどうか分からない存在だからね。せめて小鳥遊さんを奪還して6勇者全員が揃い、やつを力の根源たる勇者の肉体(小鳥遊優樹)から剥がすことさえできれば僕らにも勝機はある。だからその時が来るまでに他の勇者ともちゃんと力を合わせられるようにしておいてくれよ」
「...佐藤と蜜香とお前とならいくらでも協力できるが、愛川とは無理だ。この前の一回だけでも吐き気がしてずっとずっと耐えているんだからな」
「本当に高坂は愛川さんのことを嫌いになったんだね。まあ仕方ないけれど」
「当たり前だろ? 必要とは言えあいつと手を組むなんてあり得ない。俺たち勇者と魔王愛川は敵対関係にあるからな」
「まあね。でも今だけは違う。僕達の世界を取り戻すために、調停者を倒して世界の管理権を僕らの手に収めなくちゃ行けないんだよ。そうしなければ僕達人間はあいつの都合で異世界転生させられて勇者として再び活用されてしまう。君もあの異世界で見ただろう? 無数の勇者達の墓標を...」
「...」
確かに異世界には勇者を呼び寄せてそれが死んだ時にはとある場所に勇者用の墓標を立てる決まりとなっていた。
その墓標を見た事があるが、夥しいほどの人数が異世界召喚されては消費されていたのをこの目で確認している。
その中で俺たち6人は1番長い時を生き抜いた最高傑作だと教えられたな...。
確かそれに発狂したあいつが...!
「ッ!!!」
俺は自分の腕を力強く掴んだ。
(あいつもあいつなりに苦しんでたってことか? だが...それでも許せる訳がないだろう!!!)
自分の中に揺らぎがあるのを感じていたが、それでも皆の前では絶対に出さないようにしている。
なぜかって? 俺は勇者パーティを纏めるリーダーだからだ。
リーダーがいざって時に迷っていたらパーティが崩壊するからな。
俺だけはどんな時でも冷静でいなくちゃならないんだ。
「ふう...」
と小さく息を吐いた俺は石川との連携訓練を終えるのだった。
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