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ゲート破壊

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 私は【大帝】の足止めをした瞬間にゲートの中へと潜り現世へと戻る。

 私が現世にもどった瞬間に有象無象から声をかけられるが知った事ではない。

「退いてて!!」

 私はすぐさま魔力を込め直し目の前のゲートを力尽くで吹っ飛ばした!

「【エクサ・ファイア】!」

 皆を巻き込む事を恐れた私はあえて呪文のランクを下げる。

 しかし、ゲートを掻き消すには充分すぎる威力だった。

 大きく町に被害を出してしまったが、あの【大帝】がこっちに出てくる事を考えるとかなりマシな被害と言えるだろう。

 ゲートが完全に消えると共にメニュー画面が開く。

『生命の危機を回避しました。【調停者との約束】の発動をを一度解除します』

 そう出ると私の体のないから大量の魔力が消失した。

 本当に死んだのかと思えるほどの魔力が急速に失われたので魔力欠乏症になる私。

「うぐっ!?」

「愛川さん!?」

 私の体をゆする『ボードゲーマーズ』団員の声が聞こえる。

「高坂さんも佐藤さんも黒木さんもやばいぞ!!!」

「早く救急車を呼べ! 回復薬をありったけもってこい!!!」

 その後、私たちの活躍により寒波は消えたのだが、『ボードゲーマーズ』のレギュラーメンバーが揃ってゲート攻略に失敗したと言う話しはネットを巡り一瞬で世界中に広まってしまうのだった。
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