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【支配の帝王】③

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「...この私の動きをこれほどまで長く止められるとは、私が【帝王】の称号を与えただけの事はある」

「...貴方に与えられた称号などに意味はない」

 私はそう呟いて彼女に攻撃魔法を放った。

「【暗黒魔法・ダークマター+300】!!!」

 全てを飲み込む最大の闇を生み出して奴に投擲する。

「私の前から消え去れ!!!」

 ぐっと力を入れて【大帝】を飲み込み押し潰そうとした時だった。

「ふむ、かなり強くなったが、それでも私を倒すのにはまだまだ不充分のようだね」

 私のダークマターは内側から凍てつかされてしまい、砕かれてしまった。

「...なっ!?」

「楽しかったよ【支配の帝王】 本気を出すほどじゃないけれど相当楽しめた」

 彼女の魔力が一点に集約されて行くのが分かる!

「まずい!!!」

 私は他の3人を一箇所に集めて防御壁を貼る!

「【幻影盾+300】→【幻影壁+300】→【幻影巨壁+300】!!!」

 私の影から強大な分厚い壁が何重にも敷き詰められる!

「無駄だよ。どれだけ壁を作ったって絶対の一撃は防ぎようがないから...」

 彼女はそう呟きながら私に対して絶対の一撃を放ってくる!

「くるっ!!!」

 私はそう身構え魔力を高めた!

 防御壁を期待するようにどんどん固く分厚く広げて行く。

「だから広げても無駄なんだって」

 彼女の攻撃は広範囲を薙ぎ払うものではなく、私の防御壁を貫通するための一点集中の突破型なのだった。
 
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