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エルフ達の魔法書庫②

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 後日、俺が再びエルフの魔法書庫に来店すると...。

「「「「和希様! お待ちしておりました!」」」」

 とこの前の若いエルフの他に銀髪や緑髪と黒髪のダークエルフまでいた。

「どうしたんだ急に? 俺はただ生活用の魔法を買いに来ただけだぞ?」

 そう告げたのに金髪エルフは笑いながらこう呟いた。

「それはもちろん実践してみせるために人数がいるんですよ」

(...まあ生活用魔法とは言え魔力は使うだろうし、中にはそれなりの魔力を消費する生活用魔法もあるんだろうな)

 と軽く考えていると...。

「ではまず、月のものの除去魔法についてからいいですか?」

「...はい?」

 いきなりハードな生活用魔法がきたな。

「今私の体はその時を迎えていますのでよく見ててくださいね」

「いや...ちょっとストップ!!! 何しようとしてんだ!!」

 俺の怒声を聞いたエルフ達は顔を赤くしてこんな事を言い始めた。

「...失礼ですがこの場に集う私達エルフ一同は高坂和希様の妻となりたい者たちなのです。なのでこうして月のものの除去処理魔法にも興味がおありなのかと深読みしまして...、今こうして丁度その時を迎えた者たちを呼んだ次第です」

 それを聞いた俺は唖然とした。

「はぁ...。悪いが俺にはもう彼女もとい未来の妻がいるんだ。悪いがそう言う話には首を縦に振れないな」

(と言うか二股かけたら結美が黙ってないだろ!)

 そう思った俺はこの子達のことも思って首を縦に降らない。

「それでは肉体の関係のみの愛人ではダメでしょうか?」

「却下だ」

 俺は即答する。

 仮に肉体関係のみだとしても結美は許さないだろう。

 と言うか日本人の感覚からしたら二股はありえないからごめんな。

 その後も何度かこの様な面倒臭いやり取りはあったものの、一応生活用魔法の使い方の記された魔導書は売って貰えるのだった。
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