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ゼタニア王国との交渉

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「分かった。税金額はどんな感じなんだ?」

 とまずは温厚に行こうと思う。

「分かった。税金額は...」

 あちらの総大将的な奴といくつか話したのだが、税金の額を聞いて行くとなんだか不穏に感じてきた。

「おい、ちょっと高すぎないか?」

「いやはや、我らゼタニア国に歯向かう愚か者どもが近隣諸国には多くてな。今は戦いの時代だ。税金は必然的に高くせざる負えないのだ」

「そう言う割にはここら辺が戦火に焼かれた事は一度もないがな」

 俺の言葉にそいつはこう答える。

「当たり前だろう? もう責め落とした城になど誰も興味はない。次の領域を取りに行かなくてはならないからな」

「...」

「...」

 俺は目の前の男を睨んだ。

(この税収で俺たちが生きていける訳ないだろうが!)

「...悪いな」

「なにっ?」

「俺たちは俺たちで好きにやらせてもらう。次に喧嘩をしかけて来たら命はないと思え」

「なっ!? 我がゼタニア王国に服従しないと言うのか!? ドレイク国領など周りの国に比べればハエみたいな存在だぞ!?」

「それがどうした? 今まで俺たちはお前たちの援助なしでもやってきた。俺はドレイク城の支配者として自国民を導く責任がある。お前たちに服従したんじゃあそれを裏切っちまいそうだからな」

 俺の言葉にお怒りを示したやつは「構わん! 切り捨てろ!」と部下に俺の殺害を命じてきたのだが...。

「【デバフ】」

 俺の一言でほぼ全員が眠り状態になった。

「ぬっ...! 眠りの魔法か!! しかし...これほどの広範囲に眠りを付与できるとは...!」

「どうする? お前さんだけでも俺に立ち向かうか?」

 俺の言葉に彼はふらふらになりながらも剣を振るってきた。

「無論だ! ゼタニア王国の誇りを思いしれ!!!」

 なんて言いながら剣を振るってくる瞬間に俺はもう一度睡眠を付与した。

 完全に眠った奴を見ながらも俺はこう呟くのだった。

「こいつらの武装をはいだら街道にでも捨てておけ。今回はただの忠告だ。命は取るな」

「「「「はっ!」」」」

 ドレイク騎士団にそう告げると俺は一度現実世界に戻るのだった。
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