最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

EX【破壊の超越者】④

(...と言うかこの【二階堂家最後の末裔】って。この子はもしかして！)

　そう思った時には奴の行動は完了していた。

「【破壊剣・レインドール】！！！」

　紅き翼をたぎらせて俺に向かって剣を振るう！

(速い！！！)

　剣速が早すぎて俺の目では追えないのだ。

「ぐっ！！？」

「重たい！！！」

　ミルティとラセルが2人がかりで剣撃を受け止めたが、2人分の力ですら押されているのは異常だ！　2人が受け止めた場所にとてつもない大きな穴が開く！

(嘘だろ！？　こんなのまともに食らったら消し炭になる！)

　そう思った俺は後ろに下がるのだが...。

「逃がさないよ...」

　と凄まじいスピードで俺の方にやってくる！

「和希！！」

「高坂和希様！」

　ミルティとラセルの叫び声が聞こえてくるが、問題ない。

「佐藤！！！」

「ああっ！　任せな！」

　佐藤が程よいタイミングで登場し、奴の攻撃を受け止めた。

「...貴方誰？」

「通りすがりのヒーローさ」

「...私と同じ吸血鬼だね」

「そうだな、見た目も似てるしここは俺に免じて剣を下げてくれないか？」

「ん～...、そこのお兄さんの首を差し出すと言うのなら考える」

「おいおい、それは無理な相談だな。あいつは俺たちのリーダーだぜ？」

「そう、じゃあ貴方は邪魔者になるね。でも別に戦う必要はないから...。ひ・れ・伏・せ・」

　そう呟く少女の言葉に佐藤は全身に重力がかかったように地面へとめり込む！

「ぐっ！？」

「どうした佐藤！？」

　いきなりうめき声を上げ始める佐藤を見て驚く俺。

「わりぃ高坂、俺もう動けねぇ...」

「...はっ！？」

　いきなり動けない宣言されても困るのだが、どう言う事だろうか？