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東京都最終決戦!!!⑥

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「...」

「ほらほらどうした!? 反撃してこいよ!!!」

 二階堂が妙に防御の姿勢ばかりとっているので多少は気になるのだが、アル子の闘争本能のせいで深くは考えられない。

 何が来ても真正面から潰してやると言う潔い性格をしているだけにそこは改善点ではあるな。

 しかし、サブをフワンにしているだけまだマシだ。

 本能では闘争を求めているのだが、心の奥底ではとても冷静な自分がいると分かる。

 氷の牢獄内で奴の防御耐性を崩すために何度も高威力の打撃攻撃を繰り返した。

「【怒号烈波】! 【灰燼2天】! 【スターダストクルセイド】!!!」

 強力な雷と氷複合属性を乗せた拳を振るう!

 時には【星】属性なんていう謎の属性まで開眼してしまう事もあった。

 どんどん強力になっていく俺の攻撃を二階堂は苦しそうにしながらもなんとか紙一重で躱し続けていた。

「おいおいおい! どうした二階堂! その程度か!?」

 俺の発言に彼は笑ってこう呟いた。

「こんな狭いフィールドは僕の居場所じゃない」

 奴がパチンと指を鳴らすと俺の氷の牢獄は砕け散った。

「なっ!? 指パッチンだけで俺の牢獄を砕いただと!?」

 相当驚いている俺を見て彼はこう呟くのだった。

「僕は【自由の超越者】この世の誰よりも自由であり彼女を幸せにできる唯一の存在だ」
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