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春日VS和希 再び③

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「...ちょっと待て! それ以上俺に近づくんじゃない!」

「もうダメ...♡ 我慢できない! 手篭めにしてあげる!!!」

 豊満な胸を揺らしながら俺の方に全力で向かってくる彼女の瞳は本気だ!

「くっ! 【血戦魔法・吸血玉】!」

 紅い弾丸を春日に向けて放つのだが...!

「あははっ! やるわね! でもこの程度なら耐えられるわ!」

「...っそだろ!?」

 一応吹き飛ばすつもりで放ったというのにダメージを与えた程度で終わっている。

 しかし、以前よりかは確実にダメージを与えられているだろう。

「【血戦鎌技・血液霧氷刀】!」

 そう叫ぶと俺の分体が現れて同時に鎌での攻撃を開始した!

「高坂リィカちゃんがいっぱいいる! どれが本物か当ててあげるね!」

 彼女は俺の分身体を1匹ずつ片付けていくが、その間に俺は奴の体に傷をつける事ができた。

 吸血鬼という種族は攻撃をして相手に流血させると与えるダメージが上がるボーナスと敵の血を浴びる度に体力が回復するボーナスがあるみたいだ。

(俺からするとどっちもチート級の性能だな)

 特に後者の回復できるスキルが破格の性能だと思う。

 これによって今の俺は攻めれば攻めるだけ有利になっていくのだからな。

 しかし、切り刻まれながらも余裕の笑みで対応してくる彼女の行動がとんでもなく怖く感じるのだった。
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