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【深淵からの挑戦状】④

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「はあっ!」

「えいっ!」

「どりゃあ!!」

 フワンリィカアル子の3人がまず手始めの敵を倒し切る。

「どんなもんよ!」

「私たちの力をみくびりましたね。アピス様」

「リィカ達の勝ちだね!」

 ふふんと笑うフワン達を見ていたラピスは拍手をしながら「やるではないか」と余裕そうな表情で次の敵を出してくる。

「今度は重装魔兵2体か!」

 重装魔兵とは魔法使いなのに重装備で身を守っている奴らのことを指す。

 魔法使いゆえに精神力が高く魔法が効きにくい上に重装兵としての防御力を併せ持つ非常に厄介な敵達だ。

 それをアピスの力でステータスを格段に向上させてくる!

「「【オメガ・ファイア】」」

 2体の重装魔兵がかなり行為の魔法を放ってきた!

「ここは私に任せろ!!!」

 と叫びながら炎を全身で受け止めるミルティ。

「ハハッ! 効かねぇな!!!」

 流石炎に耐性のあるミルティだ。

 あれだけの豪炎ですらダメージになっていないように見える。

「今度はこっちの番だな! 【ミルティキック】!」

 安直なネーミングセンスだが、手から出す炎の爆発力を推進力に変えてキックを放つと言うなかなか強力な技だった。

「うしっ! 1匹は片付けたぞ!」

 と調子に乗っていると...!

「【オメガ・アイス】!」

 早速対策として氷の魔法を放たれるミルティ!

「うおっ! 寒い!」

 ちょっと調子に乗っていたせいか若干食らってしまう。

「ば~か! 油断しすぎ!」

 スノウが凍えるミルティの前に向かい、風よけになりつつも逆に氷の魔法で敵を凍てつかせる!

「よしっ! 後は!」

 尻尾を使い地面を蹴って一気に近づいた!

「【スノウハンマー】!」

 腰を振って敵の顔面に重たい一撃を食らわせる!

「私の勝ちだね」

 ニッコリ笑いながらアピスの方に視線を動かすのだった。
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