最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

【深淵からの挑戦状】

　俺はどんどん庭園の奥へと進んでいく。

　進めば進むほど敵も強くなってくるが、まだ余裕な部類だ。

　以前とは違い使い魔を好きなだけ使っていいと言うのがとても便利である。

　使い魔前提の調整らしく、敵は確かに強いがそれも良い感じの練習になっていい塩梅だ。

「ここの敵はアピスの連中なのか！？　すっごく特訓に向いてるな！」

　とミルティが喜びの声を上げている。

「...確かに。ミルティさんの言う通りですね。帰ったら現世のアピスの皆様にも御指南をお願いしたいくらいです」

　ラセルの言葉にスノウはこう答えた。

「やめとけって、あいつら雑兵ですら恐ろしく強いぞ」

「そうなんですか？」

「ああ、番犬兵っていただろ？　こっちのやつもそこそこやるが、流石に現世の奴には及ばない強さだぞ」

「そうなんですか...、では余計に手合わせお願いしたいですね」

「...話聞いてた？」

(なんだかラセルもミルティぽくなってきたな。戦闘狂にならないと良いが...)

　まあ、戦力が充実するならいいんだがな...。

　今の所俺がデバフをかけて皆は攻撃をするだけで突破できているので、今回の専用ゲートはそこまで難しくないのかもしれない。

　しかし、一応この先も気をつけて進もう。