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お茶会④

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「僕達『クリアワールド』の最終目的は【覚醒者】による【覚醒者】の為の世界を作る事だ。一般人なんて技術があるやつだけで良い。そうは思わないか?」

「...随分と思い切った事を言うのね」

「ああ、勿論さ。この世には権力を握っ無能があまりにも多すぎる。そんな奴らを全て狩り尽くし、上位存在である僕ら【超越者】が【覚醒者】達を統治する事がこの世の為だとは思わないか? 今や【覚醒者】の生み出す利益は既存のシステムから作り出される利益を遥かに超えている。それはこの小さな島国だって変わらないだろう?」

「...確かにね」

 彼の言う通りな部分もある。

 実際日本と言う国は物資資源に乏しかったのをゲートという夢のような異世界へと繋がる扉が解決したのだから...。

 そこを疑う余地はない。

 しかし、それにしても彼の話はぶっ飛び過ぎているような気がする。

「貴方の言う理想郷で一般人達はどうなっているの?」

 と聞くと。

「僕の理想郷に無能な一般人はいらない。例えば...末妹を除く僕の肉親達とかね」

 その言葉を聞き逃さない私。

「ふ~ん...。やっぱり貴方自身の手で肉親を葬ったのね?」

 私の言葉に彼は笑いながら答える。

「まあね。あいつらはいつも僕の事を家族の中で1番低脳だとか罵ってくれたからね。そのお返しさ。家族の中で僕と末妹だけが【覚醒者】になった時には全員が手のひらを返してきたけど、今まで馬鹿にしてくれたツケを払って貰っただけさ」

 自慢げに言ってくるが要するにこいつは生みの親を殺したと自白しているのだ。

 誰がそんな奴と仲良くできようか。

「悪いけど、やっぱり貴方とは仲良くできそうにないわ」

「交渉決裂...かな?」

「ええ、生みの親を殺すような人と仲良くできないって、カズ君なら言いそうだから」

「...カズ君? 君が幼少期の時に言っていた一般人の男子のことか?」

「ええ、貴方と違ってすごくかっこいい人だよ」

 私はそう呟くと彼に向けて一発【ファイア】を放つのだった。
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