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森虎おじさん 

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「森虎おじさん?」

「あっ? 誰だお前?」

 俺の声に森虎はそう声を上げる。

 忘れるわけがない。

 あの時から変わらない声に顔。

 俺の父さんを殺した男がこいつだ!

「全軍につぐ! こいつを捕まえろ!!!」

 俺の声に合わせてドレイク騎士団達が森虎に飛びかかった!

「高坂和希様のご命令だ! この男を捕らえよ!」

「高坂...和希?」

 森虎のやつはその後にこう呟いた。

「跪け」

 その言葉を聞いたドレイク騎士団達は重力に押し潰されるかの如く地面にめり込んで行く!

「ぐぬぬぬ!!! まさかこいつ! 高坂和希様よりも高位のネクロマンサー!?」

 俺はネクロマンサーではないが、どうやらこの調子だと森虎の職業はネクロマンサーのようだな。

 俺のドレイク騎士団を跪かせた後になって俺の方を見てくる森虎。

「おうおう、和希か? 大きくなったな。っで? おじさんになんのようだ?」

「...お前こそ、なんで外の世界で自由にしてんだよ? お前には豚箱があっている。今すぐ戻るならよし、そうでないなら...!」

 俺は魔力を全開にする。

「お前を殺す...!」

 魔力全開の俺を見ても奴は余裕の表情でこう返してきた。

「お~怖っ。ちょっと大きくなったからってガキが粋がるなよ? 大人を舐めてると...?」

 お互いの魔力が膨張する中、ついに俺と森虎の戦いが始まるのだった。

(...結美達に連絡は入れたが恐らく間に合わないな。ここは俺が何とかするしかない!)
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