最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

小学生引率

　俺は下級ゲートにD級～C級の【覚醒者】を数人集めて小学生【覚醒者】の引率を任せる事にした。

　なお、この中には真菜を忍ばせている。

　俺の見立てではゲートの中ならより簡単に失踪させられると思うし、それがこれだけの人数がいればおそらく狙われると思うのだ。

　しかもD級～C級で構成された手頃な奴らの中に真菜と言うトラップを仕掛けると言う完璧な作戦でだ。

　敵がトラップにかかったら真菜が俺を飛び出す手筈になっている。

　これにかかってくれるのならば万々歳だ。

「じゃあ言ってくるね！」

　と真菜がゲートに入って既に１時間が経過したが、今の所不審者は見当たらない。

　勿論他のメンバーにも他のゲートで同じことをさせているし、最低ランクB級以上からなる【覚醒者】達で組ませた上でちゃんと弱点をカバーできる構成にしてあるから問題ないだろう。

　という事で何かが起こるまで一緒にいる空也と世間話をしていた。

「そういえば、さっきの小さい子って高坂さんの妹さんなんですよね？」

「ああ、そうだ」

「結構可愛い子でしたね。大きくなったら美人さんになりそうです」

「お前...ロリコンか？」

「いや、そういう意味で言ったんじゃないんですが...」

「ほう...、真菜を娶りたいというのであればまずは俺を倒してからにするんだな」

「いや、だから娶りたいとか思ってないですから！」

「慌ててるのが怪しいぞ！」

　なんてやり取りをしていると...。

「あれは...？」

　何やら不審な人物がゲートに入って行くのが見えるのだった。