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愛川VS小日向

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「ふ~ん、手加減しなくて良いの?」

「はいっ! 全力で来てください!」

 レイピアを構えてそうほざく小日向を見て満面の笑みを浮かべる結美。

「無理しちゃってさ♡ そうだ! 私は基本属性の魔法しか使わない事にしよう! 位階も貴方と同じ【メガ】系統までで戦ってあげるね♡」

 あまりにも余裕を見せつけてくる結美に腹が立ったのか怒りの形相で走り抜ける小日向!

「その余裕、どこまでもちますかね!」

 素早い動きで刺突を繰り出すも....。

「ふふっ♡」

「躱された!? ならこれはどうですか!!!」

 連続で刺突を繰り出すが、一撃たりともヒットしない。

「嘘っ...!」

 魔法使い職であるはずの結美がこれほどまで機敏に攻撃を躱せるのは、完全に彼女自身の性能だと言って過言ではないだろう。

 彼女の元々の力量は凄まじく、やろうと思えばどんなに苦手な競技でも県大会、もしくは全国いけるか行けないかくらいの身体能力は持っているのだ。

 小日向も素材は悪くないが、流石に相手が悪すぎる。

「どうしたのかな? もしかしてそれで終わり?」

「...ぐっ!」

 苦しい状況に追い込まれてもなお刺突を繰り出す彼女の瞳には諦めると言う言葉はないのだった。
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