最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

大きくなった

「大きくなったな」

　俺は新部室棟に集まる部員達を見てそう呟いた。

「ふふっ♡ カズ君が指揮をしているんだから当たり前だよ♡ 元々カズ君にはこのくらいの素質は備わっているんだから♡」

　彼女の言葉と共にスキルが成長する。

『EXスキル【計略術・中】が【計略術・大】に成長します。EXスキル【統率力強化・小】を獲得しました。【軍略強化・小】が【軍略強化・中】へと成長します』

　新たなスキル獲得と共にここまで自分達が大きくなるなんて思わなかっただけに少し感傷に浸っていたのだ。

　たった1年間でここまで劇的に生活が変わるなんて誰も思わないだろう。

　初心者の育成に地域への貢献。

　更に【覚醒者】の集まる街としての機能。

　それらの全てが資産を動かして田舎町だった俺たちの故郷をここまで発展させたのである。

　現に高校が一気に大きくなった事がそれを裏付けると言っても過言ではない。

　まるで東京に人口集中するかのように、今はこの場所に人口集中しているのだ。

　俺の横で必要以上に引っ付いてくる結美を羨ましそうな視線で見つめる小日向がいるが気にしないでおこう。