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小日向とゲート攻略⑨

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 その後も手袋達にあらゆる攻撃方法を指示してラセルを襲いにくる奴らだったが、その全てを大剣の風圧で完封してしまった。

 手袋を全て薙ぎ倒し、大剣の先を黒い塊達に向けるラセル。

「高坂和希様。この物達を屠れば良いのですか?」

 とラセルが呟いたので俺は止めた。

「まあ、待て」

 俺は黒い塊達に話しかける。

「なあお前ら、ここのボスなんだよな?」

「は...はいっ! お願いです! 我らの一族を滅亡させないでください!」

 泣きじゃくる黒い塊達は地味に可愛いな。

 なんというか隣のト◯ロに出てくる黒い塊みたいだからだろうか?

 しかしまあ、話を聞いているとそんな可愛い物ではないと理解できた。

「我らの一族は薄暗い場所でしか生息できず、しかも人間の体液を摂取しないと死んでしまうのです!」

「そうなのか?」

「はいっ! 別に男の体液でもいいのですが、できれば若い女性の多汗な汗が1番の好みです!」

 それを聞いた小日向はすぐさま身を隠した。

「私のはもうやらないぞ!」

 本気の声でそう叫ぶと彼女はもう懲りているのだろう。

 しかし、こいつらの有効活用法を俺は見出した。

「なあ、お前ら」

「はい?」

「汗だけじゃなくて古い角質とか汚れとかも食べれるのか?」

 と聞くと。

「はい。人間の老廃物ならなんでも食べられますよ。小便でも大便でも行けます」

「...まじか」

 それを聞いた小日向はすぐさま股とお尻を押さえた。

「私のはあげませんからね!」

 しかし、こいつらの話を聞いた俺はとある商売を思いつくのだった。
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