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おかしな結美

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「...なんか今日の結美変だったな」

 チョコを食べ終えた俺は部室に向かう。

 結美は満足したようで今日は帰ると言っていた。

 しかし、帰る足が生まれたての子鹿のようにプルプルしてたのはなぜだろうか?

 まあ、時々結美がおかしくなるのはいつもの事だから気にしたら負けだろう。

 部室に向かうといつものように佐藤が待ち構えていた。

「おいっ! 高坂! 今日も俺とデュエルしろぉぉ!!!」

 などと言いながらデッキを取り出してくるが、今日はそんなことをしにきたのではない。

「佐藤、デュエルはまた今度だ」

「何っ!? デュエルより大事な事があるのか!?」

(いや、沢山あるだろ!)

 と言いたい所だが、最近デュエリストに転職したと思われる佐藤にそれを言うのは間違いと言う物だろう。

「デュエルも大事だが、それ以上に大事な事があるだろ?」

「それはなんだ?」

「石川の救出だよ」

 俺の言葉を聞いた彼は「ああ」と呟くとデッキを鞄の中に戻して俺の後に続くのだった。
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