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【深淵龍・アピス=ゼロ=レイグ】②

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「...誰!?」

 思わずそう叫ぶ俺。

 男の子は「ふん、まだ分からぬか?」と呟くと自分の名前を高らかに宣言した。

「我こそが【深淵龍・アピス=ゼロ=レイグ】その人なり! 龍の盟約に従い高坂和希、貴様の配下になってやる」

「...はい? 全く意味が分からないが、俺の仲間になりたいって事か?」

「まあ、平たく言えばそうだな」

 彼は巨大な尻尾と羽を持つ小学生くらいのショタである。

「我の名は気軽にアピスと呼ぶが良い」

「よろしくね! アピスちゃん!」

 そう言いながらアピスを気軽に呼ぶ結美。

「ふん、誰がアピスと呼び捨てで呼んで良いと言った? 娘。2度は言わんぞ。我をアピスと呼び捨てにして良いのはマスターである高坂和希のみだ」

 彼の言葉と共にメニュー表示が追加されるのだった。

『EXスキル【深淵龍の盟約】を取得しました。その効果により【深淵の騎士団アピス・ナイツ】×300が貴方の軍門に降ります。【魔物テイム(528/1000)】→【魔物テイム(829/1000)】となりました。【深淵龍の盟約】により強制的に【昇格クラスアップ】します。【亡君の弱体術師】が進化して【深淵の深みに浸りしアピス・デバ弱体術師ッハー】となりました。その結果【魔物テイム】の限界値が2000となり全能力が向上します』
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