最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

浮いてる

「ふんふんふん！」

　佐藤は気合い充分にカードショップへと向かう。

　俺はその後をついていくのだが、ショップに入った瞬間に視線が痛くなった。

(...なんだ？)

　と最初は思ったがその違和感の正体はすぐに理解できた。

　そう...、佐藤があまりにも場違いすぎるのだ！

　カードショップにこんな小学生みたいな幼女が高校生の服を着て来店する事などない。

　そんな違和感の中に佐藤がいる為かプレイヤーの視線が凄いことになっているのだ。

「おおっ！？　これか！？　高坂の言っていたハンデスデッキ最強のフィニッシャーって！？」

　佐藤ははしゃぎながら効果を確認する。

「なになに...条件付き敗北回避に攻撃時相手モンスターを一体破壊と2ハンデス！？　更に速攻持ちで出たターンに攻撃可能って...これ赤黒じゃないよな？　黒単体だよな！？　明らかに性能バグってない！？」

　と言う佐藤に俺は「バグってるぞ」と言った。

「俺のいない一年の間にどんだけインフレ進んでんだよ！？」

「さっき佐藤が使ってた解体人形も上位互換の奴がいるから買うか？」

「えっ！？　解体人形の上位互換とかいんの！？　欲しい！！！」

　佐藤のデッキを強化した後にプレイルームへと移動する俺たち。

「よ～し！　もう高坂には負けないぞ！」

　と息巻く佐藤がデッキをシャッフルしている時だった。

「すみませ～ん。そこの人対戦しませんか？」

　と佐藤がキモオタっぽい奴に声をかけられるのだった。