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2人の【血戦兵装】

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「こう...か?」

 拙い手つきで佐藤が手を振ると血液でできた紅い剣が出現する!!!

「おおっ!? 赤い剣とかスッゲーかっこいい!!!」

 妙に高い声ではしゃぐな。

 幼く見えるぞ? いや幼いんだが、あの佐藤が甘ったるいロリボイスで喋っているのが正直うざい。

 筋肉ゴリラだった男が突然白髪吸血鬼ロリ美少女になるとか、友人だと余計におかしいと感じる。

「じゃあ行こっか!」

「OK! えっと...」

「リィカだよ」

「リィカちゃんか! 可愛い名前だね! これからも【血戦兵装】の使い方教えてね!」

「大丈夫! 私が全部教えてあげるから!」

 そう言いながら2人でダラーンに向かう!

「新しい使い魔か? 捻り潰してくれる!」

 そう叫びながら特大剣を振りかざすが、2人には当たらない。

「そうそう、上手い上手い!」

「ヘヘッ! これ高性能な翼だな!」

 そう、2人は【血戦兵装・血翼】で宙を舞いダラーンを翻弄する!

「うるさいハエが!!! 【雷神の舞】!」

 ちまちまと削ってくる2人を追い払う為に電磁フィールドを展開してきた!

 凄まじい電撃が2人を包み込んだが、何とか耐えたようだ。

「ぐっ!? 流石に効くなぁ...」

「大丈夫。【血戦武器】にはこう言う効果がある!」

 そう叫びながらダラーンを攻撃すると、リィカの傷が回復した!

 それを見ていた佐藤が「なるほど! 【血戦武器】で相手を攻撃すると傷が治癒するんだ! だったら攻めれば攻めるほどお得って訳か!」と叫ぶ。

「ぐっ!? おのれちょこまかと...!」

 何故かだんだんと押されていくように見えるダラーン。

 2人とも攻撃力はそこまで高くないと思うのだが、なぜかダラーンの表情が暗くなっていく。

 そう思っていると...!

「グハッ!!!」

 と言う叫び声と共にダラーンが大量に出血したのだった。
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