最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

勇者

(勇者！　勇者だってよ！　あの佐藤が！！！)

　俺は内心めっちゃ笑っていた。

　いや、まあ勇者らしい性格はしているが、見た目は完全に戦士や蛮族だからな。

【勇者戦士】らしいからどちらかと言えば物理攻撃を高く魔法系はおまけ的な感じだろうか？

　まあ良いや。

　それはあった時の楽しみにしておこう。

「と言うか佐藤以外にもいただろ？　こんな服きた奴らが」

　そう言いながら俺は自分の制服を手に取って見せた。

「...すみません。後何人生き残っているのか分かりません」

　その言葉を聞いた俺は静かに言葉を濁す

「そうか...。だがなんで佐藤は生きていると分かるんだ？」

　その問いに彼女はこう答えた。

「あの人は獣王ダラーンを倒したら私との結婚を所望しました。なので死にません！」

「...はっ？」

　その言葉に俺は思わず変な声が出た。

　でも確かにアルシェはあいつが好きそうな見た目をしている。

　控えめだけど気品のある胸に低身長のお尻の小さな女の子。

　更に青髪だしな。

　某有名アニメの目隠れ青髪メイド推しだったし、アルシェみたいな女の子が好みでも不思議ではない。

　まあ、他人の性癖にとやかく言うつもりはないが、中学生くらいのお姫様な女の子を好きになるとは佐藤も物好きだなと思う。

　絶対後が面倒だぞとは思いながら、佐藤が生きていることを信じて行動に移すのだった。