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ランクマッチ

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 即興で考えたにしてはいい感じのランクマッチ戦に俺は驚いていた。

【覚醒者】用に作られた体育館を舞台に個人戦か団体戦で戦うらしい。

 国も【覚醒者】の利用価値には期待しているらしく、予想以上にランクマッチ用の体育館の設置が急がれているらしい。

 腕試しには持ってこいだなと思う。

 しかも一応賭けも行われているらしく、誰が勝つかで楽しむ大人達もいるらしい。

 これでただランクマッチするだけにも金が動くようになり国もこれだけ大規模な体育館をいくつも設置する気になったと言う事らしい。

 まあ、人間競馬みたいなものだと想像すれば良いだろう。

(子供のスポーツに大人が本気だすなよ...)

とか思いたいが、こちらとしても戦いの場を立ててくれるのはありがたいと言う事実ではある。

(安全に戦いの経験値を貯められるのは割と良い)

だが問題は...。

俺は早速ランクマッチに参加してみる。

「おっ? きたな高坂!」

二宮が自信満々に剣を構える。

「俺の実力見せてやるぜ!!!」

などと言いながら試合開始と同時に俺に切り掛かってきたのだが...。

ひょいと奴の剣を片手で受け止める俺。

「なっ...なんだと!?」

と驚く奴を見てこう思った。

(...もしかして今の俺ってめっちゃ強い?)
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