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処刑③

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 一通りの刑罰を受けた奴は俺への罪の擦りつけを自白した上でこんな事を言い出した。

「嘘だろ? 嘘だと言ってくれよ...なぁ!!」

 などと伊藤は顔をひきつらせているが嘘ではない。

「悪いな伊藤。いや別に悪くはないか。お前はもうしばらくの間ここで亡霊騎士達の拷問を受けてもらう。なぁに死なない程度に地獄を見てもらうだけさ。まあ死ぬより辛い拷問だけどな。後でしっかりと体は回復させてやる。まあ精神はボロボロだろうけどしっかり頑張れよ。ちなみに刑期は俺の気が済むまでだからな」

「待てっ! 高坂!!」

「待つわけないだろ? そこで悔い改めない限り一生お前を殺し続ける。じゃあな伊藤。たまに様子を見に来てやるから感謝しろよ?」

 俺の言葉に彼は声を上げた。

「...うわあああああ!!!! 殺す!!! お前だけは絶対に殺してやる!!!! 高坂!!! 後お前もだ! 愛川!!! お前は大切な恋人の前でたっぷりと陵辱してやるから覚悟しておけ!!!」

 奴の悲鳴と怒声が聞こえる中、再び拷問と言う名の処刑が始まるのだった。

「ぎゃあああああああ!!!!」

 奴の悲鳴がここまで聞こえてくる。

 俺はそんな声を聞きながらも先程の奴の言動に呆れてため息が出てしまう。

「なんなんだあいつは。やっぱダメだな。死ぬまであそこで拷問し続けてやる」

「本当だね♡ それが良いよカズ君♡ あんな奴の声なんて聞いてるだけでも耳が腐りそうだったから♡ でもまあ...。あいつの苦しむ様は大好きだけどね♡」

「...そうだな。そこは賛同できる」

 俺と愛川はお互いに顔を見合わせながら奴の悲鳴を聞いて笑い合うのだった。
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