最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

ビーチ遊び②

　遊び疲れたのか結美は海の家でジュースを飲みたいと言い出したので付き合う俺。

「メロンソーダーが飲みたいな～」

　と呟く彼女に「じゃあ俺はコーラーで」と答えると...。

「ああ、ごめん。もうメロンソーダー頼んじゃった」

　と返してくる彼女。

「えっ？　別に頼んでてもいいだろ？」

「いや、実はさ、カズ君とこれをしてみたかったんだよね」

　と言いながら取り出したのはカップル用の♡ストローだった。

(...ネットでしか見たことない奴きた～！！！　と言うかこれの真の使い方の方が記憶に新しいわ)

　カップ用の真の使い方とは、酒とエナジードリンクに飲み口用のストローを刺してから本来は液体に付けているはずの方で両方を同時に摂取すると言う荒技のことである。

　ストレス社会日本が作り出した画期的なやり方であり、これのおかげで社会人が今日も1日を生きていけているらしい。

　そんな特急呪物を本当に本来の使い方で扱う事になるとはな...。

　これも若さ故か...。

　俺が別のことを考えていると、結美の奴が早速ストローをメロンソーダーに突っ込んだ。

「さっ！　一緒に飲もっ！」

　と片方のストローに口を付ける彼女。

「...仕方ないな」

　めっさ恥ずかしいが、彼女がやりたいと言うのであればやならない訳にはいかないだろう。

　俺は覚悟を決めて彼女と逆のストローに口を付けるのだった。