最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

煽り耐性0

「殺す！！【レイジスト・ライト】！！！」

　そう呟いた伊藤は光の魔力を拡散させる。

「馬鹿っ！！！　そんな魔法を町中で振るうなよ！！！」

　俺の言葉など無視して詠唱を取り止めようとしない。

　忠告を無視して呪文を唱えた奴の掌から大きな光の結晶が周囲に撒き散った！！！

　それはガラスを割り、壁を崩し、そこら一体に被害を与える。

「あははっ！　本当に攻撃してきた！　これで私は正当防衛として無責任に戦えちゃうね！」

　結美は笑いながらそう呟いた。

　そう、ここは町の中で以前のような監視カメラのない山奥ではないのだ。

　彼の蛮行は監視カメラにしっかりと押さえられているだろう。

　それを見越してか、結美のやつは監視カメラに防御魔法をかけて伊藤の攻撃から守っている。

(うわ～...やっぱり結美はしたたかな女だよな...)

　こういう所が結美の怖い所であり頼れる部分でもあるがな。

　伊藤が魔法を唱える度に町への被害が増えていく。

　それを笑って見ている結美。

「あらあらあら？　とんだ下手くそですね。こうやってちゃんと狙ってくださいよ【レイジスト・クール】！」

　巨大な氷塊が空中に出現し伊藤を押し潰そうとするが、伊藤はそれを力技で砕いてみせる！

「うおら！！！」

　剣に光を乗せて氷塊を真正面から砕く！！！

(うひゃー！　周りへの被害が甚大だ！！！)

　上から落ちてきた氷塊により被害が加速する！

　この2人が戦い合えばこういうことになるのかと思いながら眺めているのだった。