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結美とデート④

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 昼食は少しお洒落なカフェで取ることにした。

 結美も年頃の女の子なのでこういう落ち着いた雰囲気のある店の方がいいだろうと考えた結果、カフェになった。

「カズ君は何を頼むの?」

 そう言われると悩むが、ここは昼食らしく「ほかほかトーストセットにしようかな」と答えておく。

「じゃあ私は...、うん、カズ君と同じのにする」

 彼女も俺と同じ物を注文した。

 俺と彼女が話していると周りの人から視線を向けられる。

 誰の声を聞いてみても大体は「男と女の差がありすぎないか?」という物だった。

 まあ、俺自身でもそう思っているので構わない。

 大体結美と釣り合う男などほんの一握りしかいないだろう。

 結美自身も幼ない時から好きだった男子というだけで俺と付き合っているだけに過ぎないだろうと思う。

 幼い時のピュアな経験を今になっても引きずるのは結美らしくないが、それも彼女の魅力の一つなのかもしれない。

 ランチセットが届くまでの間、結美のことを遠巻きに観察していた子たちからの声が聞こえてくる。

「ねぇねぇあの桜色の髪の子可愛くない?」

「うん、同席している彼氏...? はレベル低いけどあの子はレベル高いね。モデルさんかな?」

 などと好き放題考察されていた。

 まあ他人の評価などどうでも良いがな。

 そうこう思っているとランチセットが俺たちの目の前に出されるのだった。
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