最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

なんだろうか？

　今日も突如発生したゲート内で戦闘をしていたのだが、いつもより体が軽いと感じた。

(レベルアップの影響か？)

　そう思いながら俺は仲間と話してみる。

「なあ、レベルが上がってから体力上がった気がしないか？」

　そう聞くと全員がそれぞれに声を上げた。

「私は恩恵を感じてるよ。それに体力は多い方がカズ君との初夜を長く楽しめそうだしいいかなって...。きゃっ♡ 言っちゃった♡」

　平常運転の結美は放っておこう。

　次は蜜香だ。

「蜜香はどうなんだ？」

「はい。私も感じてますね。【覚醒者】になってからが巫の仕事がかなり楽になりましたよ！」

「へぇ。まあ巫って怪しげな儀式の舞とか踊りそうだもんな。体力いるのか」

「ええ、結構えらいんですよあれ。今度教えてあげましょうか？」

「いや、遠慮しとく」

　最後は真菜だ。

「真菜は？」

「私も感じてるよレベルアップの恩恵。最初の頃でもかけっこでクラスの皆に負けないと思っていたけど、今だったら楽勝なんじゃないかな？　ジャンプ力や体力が凄く上がっているし、免疫力とかもレベルが上がればあがるほど上がってる気がするよ」

　妹の話を聞いた俺はなるほどと思った。

　ステータスには表示されていないだけで免疫力的な物の隠しステータスがあるかもしれないなと言う事に。

　そこに目がいくとは真菜もなかなかやるな。

　しかしまあ、仮説にすぎなんだがな。

　面白い仮説の一つを探究しながら、俺はステータスについてより深く考えてみるのだった。