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装備を整える

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「高坂さん、せっかくなので色々買って行ってくださいよ。神社のお守りにも私が【付与術師】の力を使って能力を与えたので損はさせませんよ! それにお安くしときます!」

 そう言いながら御守りを見せてくれるのだが、どれも1万円を超えている。

「高くない?」

 そう言いたい所だが、性能は悪くなかった。

「なになに...【炎のお守り】? 炎のダメージを20%軽減する...か」

「はい! 属性ダメージ軽減系は20%ダメージ低下のスキルを振っています! それ以外にも体力UPのお守りや腹減り軽減のお守りなんかもありますよ!」

 そう聞くと割と有能なスキルが多い。

 戦闘系から日常系までさまざまなお守りが揃っている。

「これ、全部つけたら最強だろうな」

 と俺が呟くと、蜜香は首を横に振る。

「それがですね。お守りの効果は2個以上装備しても意味がないとの報告が相次いでいるんですよ。なので1人2個までの購入で良いと思いますね」

「そうなのか?」

「はい、私も試してみたのですが、本当のようです。最初のうちはそれで返金騒動にまで発展したので大言でしたよ」

 それは大変だったろうな。

 しかし、ならばこそ彼女の経験は役に立っている。

「そうだな、仲間の分のお守りも買いたいからどう振り分けるかな...」

 と言うわけで懐事情の暖かい今のはうちに色々と買って後で試す事にするのだった。
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