最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

ルビーの原石

　俺はルビーの原石を採掘するとそのままメニュー画面に入れた調べてみる。


『ルビーの原石。赤いルビーの原石であり非常に珍しい物。加工すればかなりいい額で売れるが、そのままでもそれなりの値段は付く』

「やった！　宝石だ！　探せばもっとあるかも知れない！」

　俺は結美と愛川にそれを見せると、この中で唯一価値を理解していないミルティが声を出した。

「えっ？　ただの赤い石じゃん。そんなの価値あるの？」

　まあ、宝石の価値が分からない魔物だからこその発想だろうな。

　だからわかりやすくこう言っておこう。

「これをコロッケ屋に渡せばコロッケ100個と交換してくれるぞ」

　そう聞くと大興奮したように声を大きくして叫ぶミルティ。

「これが！？　こんな石ころ一つでコロッケ100個と交換できるの！？」

「ああ、だからか似たようなのを頑張って探そうな」

「うん！　分かった！　コロッケの為に頑張る！！！」

　ミルティはそう言いながら広範囲に火をばら撒いた。

　お陰で薄暗くはあるがそれなりにダンジョン内部の構造を把握できる。

　それと同時に一定間隔で石ころを置いてこの場所まで戻ってこられるようにしておこう。

　最悪MPが切れてもここまで戻ってこられたらなんとかなるだろうからな。

「あっ！　カズ君！　あそこにも原石っぽいのがあるよ！」

「マジか！　楽しくなってきやがったな！」

　勢いづいた俺たちは宝石をどんどん採掘していくのだった。