最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

炭鉱

　...暗いな。

　ただ単純に暗い。

「暗すぎる！　私が炎を出すぞ！」

　そう言いながらミルティが手から炎を出し始めた。

「へぇ、やるじゃない」

「...お前に言われてもな」

「「ふんっ！」」

　なんかミルティと愛川は仲が悪いようだ。

　まあ、今はそんなことよりもこれだけ暗い場所でも使える魔物を選んで召喚しよう。

　ミルティはこのまま続投として、やはり夜目が効くリィカは適任だろう。

「リィカ召喚！」

　カードを掲げてリィカを召喚した。

(もしもの時を考えてケロナとフワンの回復役は温存しておこう。アル子は不意をつかれた時やミルティがやられた時のサブアタッカーとして置いておこう)

　確か結美も炎の魔法が使えたはずなので、ミルティの魔力が少なくなってきたら交代しても良いだろう。

　俺たちはミルティの放った火種を頼りに進んでいくと...。

「あれっ？　カズ君！　あそこに赤い光がありますよ」

「なに？」

　彼女の言う方角を見てみると確かに赤く光っているのが見える。

「なんだろう？」

　と真菜も言っているので近づいてみると、手のひらサイズのルビーの原石が眠っているのだった。