最弱系TS魔王アリカちゃんが行く!妹との世直し!人間供を完全支配する為に奴らに味方する【守護天使】は全て滅ぼしちゃえ!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
上 下
38 / 48

砂漠の朝

しおりを挟む
「...暑い」

 目覚めた俺に襲いかかってくる猛暑に汗を流しながら起き上がる俺。

「んっ? ふぁ~あ...、おはようね~ね」

 寝る時はツインテールをおろすようで、長い髪をベッドにべったりつけながら起き上がる妹は可愛い♡

 しかし、顔を洗った後にすぐさまツインテールを結び直していつもの姿となる。

「よしっ! 準備オッケー!」

 両手をグッと握りながら台から飛び降りる妹の姿はとても愛らしい♡

 まあ、俺も台を使わないとギリギリ鏡に映らないから使うんだけどね...。

 簡易的な朝食を終えると再びクラウニーと作戦会議だ。

 あれからしばらくの間アイシア城に滞在しながら準備を整えたおかげでそれなりに軍備は整ってきているし、最悪【守護天使】達と遭遇して敗北したとしても【冥帝】の墓所まで後退することもできるようになった。

 一度でも負ければ終わりから負けても後退ができるようになった事の違いはあまりにも大きい。

 次に挑むであろう砦はそこまで規模の大きい物ではないらしく、在中の兵士も100人足らずというこで1000くらいの兵士を連れて歩けば戦う事なく突破できるかもしれない。

 流石に10倍の戦力差を見せつけながら歩いてくる魔物の大群を見て砦を放棄しない馬鹿はいないだろう。

 一応フラスの言っていた事が本当かどうかアイシア在中の元人間である【アリカ☆】になった者達と情報を照らし合わせながら吟味した結果なので、恐らくフラスの言っていた事は本当だろう。

「以上の事から今週中にアイシアの砦を突破したい。 1000人くらいの兵士を連れてここを突破すれば豊かな大地にたどり着けるんだろう?」

「はいっ、僕が連れてこられた元の場所はそちらの国境領土ですから補償します」

 いきなりケロ次郎が話に入ってきたが、話の信憑性が上がるのであれば問題ない。

「ケロ次郎もこう言っているし、作戦は明後日に決行し進軍速度的に3日後には砦攻略に乗り出そうと思うが異論はないな?」

「リウは良いよ!」

「素晴らしい判断ですアリカ様!」

「うむ! では今日から兵士達に準備を急がせよ!」

 俺の言葉にクラウニーとケロ次郎が動き始める。

「リウは何をすれば良いの?」

 と妹が言ってきたので「リウは基本的に俺の護衛だよ」と伝えておく。

「分かった! 今まではリウも守られていたけど今度はリウがね~ねを守る番なんだね! ちょっと嬉しいな」

 えへへと喜ぶ妹を見て俺は多少複雑な気持ちになる。

 確かに妹は強い。

 けれどまだ9歳くらいの妹に戦いを経験させて良い物だとは全く思わないのだ。

 今までは他にも強力な【アリカ☆】がいたのでリウも守られる側だったのだが、【キャラメイキング】ができない以上彼女にも戦ってもらわなくてはならない。

 俺は妹の頭を撫でながらも(ごめんな)と心の中で呟くのでした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

入れ替わった恋人

廣瀬純一
ファンタジー
大学生の恋人同士の入れ替わりの話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...