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練習試合
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俺は砂漠にど真ん中で繰り広げられているクラウニーとリウの戦いを鑑賞していました。
「行くよクラウニーね~ね!」
「きてっ! リウちゃん!」
一応リウには【極限】の力を使わないように言いつけてあります。
【極限】の力。
それはとある領域に足を踏み入れた者にのみに巻き起こる力。
魔法なのか特性なのかもはっきりしていないがわかる事が一つだけある。
どの【極限】能力もその者の潜在能力を引き出し、元の姿よりも遥かなる次元に到達できると言う事。
それだけは色んな【極限】能力を見てきた俺が言うのだから間違いない。
砂漠の中に嵐が巻き起こるほどの戦闘を繰り広げている2人だが、リウはまだ余裕そうだ。
「クラウニーね~ね! リウから行くよ!」
両手に魔力を込めてから一気に放出する!
「【リウ=ふぁいあ~☆】!」
両手から放出された炎の火球は周りの酸素を吸ってどんどん大きくなり、家くらいの大きさに至る。
「なっ!? リウちゃんは【守護天使】と戦ってた時でさえ手加減していたの!?」
「ごめんね、今でもね~ねに手加減して戦えって言われてるの」
その言葉を聞いた
「これで手加減...ですか、笑っちゃいますね!」
そう良いながら真っ向勝負で炎の中に飛び込む!
クラウニーは【冥帝】だ。
別に彼女の体がアンデットと言うわけではない。
身体能力や魔力が向上しているのは間違いないが、それでもアイシア攻略を終えて【アリカ☆】の数が増したこの状況でその作戦は下作だろう。
(練習試合で死ぬ気か!?)
そう思った俺は即座に演習中止を妹に言い渡す。
「中止だ!」
「ね~ね!? 分かった!」
リウが指をパチッと鳴らすと炎が消え去る。
「うぉぉぉ!!!!」
その中から大剣を構えながらリウへと真っ直ぐに突き進んで行く!!!
「マジか!!!」
もはや消し炭になったか? とさえ思っていたが、意外と頑丈なようだ。
「まだ終わってません!」
白い肌を黒焦げに焦がしながらも、彼女は大剣の切先をリウに向ける!
しかし、その一撃はリウの魔力盾によって防がれた。
「クラウニーね~ね! もう練習試合は終わりだよ!」
「まだ負けてません!」
そうは言っているが無傷なリウと黒焦げなっているクラウニーとではどう考えても妹の勝利と言わざるおえないだろうが、プライドの高いクラウニーの事なので...。
「この勝負引き分け!」
俺の言葉に納得できなそうな表情を浮かべている【冥帝】に俺は言いました。
「いや~...、リウをここまで追い詰めるとは...、流石だな! クラウニー」
俺の言葉に彼女は満足していた。
「そうでしょう! そうでしょう! 私は強いですからね!」
「クラウニーね~ね単純...」
妹にまで呆れられている能天気さを見た俺はまたため息を吐きながら今回の連取試合を取りやめにするのでした。
「行くよクラウニーね~ね!」
「きてっ! リウちゃん!」
一応リウには【極限】の力を使わないように言いつけてあります。
【極限】の力。
それはとある領域に足を踏み入れた者にのみに巻き起こる力。
魔法なのか特性なのかもはっきりしていないがわかる事が一つだけある。
どの【極限】能力もその者の潜在能力を引き出し、元の姿よりも遥かなる次元に到達できると言う事。
それだけは色んな【極限】能力を見てきた俺が言うのだから間違いない。
砂漠の中に嵐が巻き起こるほどの戦闘を繰り広げている2人だが、リウはまだ余裕そうだ。
「クラウニーね~ね! リウから行くよ!」
両手に魔力を込めてから一気に放出する!
「【リウ=ふぁいあ~☆】!」
両手から放出された炎の火球は周りの酸素を吸ってどんどん大きくなり、家くらいの大きさに至る。
「なっ!? リウちゃんは【守護天使】と戦ってた時でさえ手加減していたの!?」
「ごめんね、今でもね~ねに手加減して戦えって言われてるの」
その言葉を聞いた
「これで手加減...ですか、笑っちゃいますね!」
そう良いながら真っ向勝負で炎の中に飛び込む!
クラウニーは【冥帝】だ。
別に彼女の体がアンデットと言うわけではない。
身体能力や魔力が向上しているのは間違いないが、それでもアイシア攻略を終えて【アリカ☆】の数が増したこの状況でその作戦は下作だろう。
(練習試合で死ぬ気か!?)
そう思った俺は即座に演習中止を妹に言い渡す。
「中止だ!」
「ね~ね!? 分かった!」
リウが指をパチッと鳴らすと炎が消え去る。
「うぉぉぉ!!!!」
その中から大剣を構えながらリウへと真っ直ぐに突き進んで行く!!!
「マジか!!!」
もはや消し炭になったか? とさえ思っていたが、意外と頑丈なようだ。
「まだ終わってません!」
白い肌を黒焦げに焦がしながらも、彼女は大剣の切先をリウに向ける!
しかし、その一撃はリウの魔力盾によって防がれた。
「クラウニーね~ね! もう練習試合は終わりだよ!」
「まだ負けてません!」
そうは言っているが無傷なリウと黒焦げなっているクラウニーとではどう考えても妹の勝利と言わざるおえないだろうが、プライドの高いクラウニーの事なので...。
「この勝負引き分け!」
俺の言葉に納得できなそうな表情を浮かべている【冥帝】に俺は言いました。
「いや~...、リウをここまで追い詰めるとは...、流石だな! クラウニー」
俺の言葉に彼女は満足していた。
「そうでしょう! そうでしょう! 私は強いですからね!」
「クラウニーね~ね単純...」
妹にまで呆れられている能天気さを見た俺はまたため息を吐きながら今回の連取試合を取りやめにするのでした。
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