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妹の【極限】能力

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「【桜極】満開!!!」

 リウの言葉と共に桜の木がその場に生える。

 いや、厳密には魔力で作られた桜の木なのだが本物そっくりなのだ。

 桜が満開となり散り散りに飛び散っていく様は花見には最適だろう。

 まあ今はそんな事どうでも良い。

 俺はフラスとマリーを指差しながら、リウに命令をくだした。

「リウ! 奴らを吹っ飛ばせ!」

「分かった! 【桜極の舞】!」

 桜の木から大量の桜の葉が舞い散る!

「ぐっ!? この数は!?」

 桜の葉一枚一枚が全て魔力を帯びた攻撃となる。

 この攻撃全てを弾き飛ばすには一撃の破壊力を一転集中させて突破を試みるしかないのだが、フラスとマリーの合体技があの程度の威力なのであれば問題ないだろう。

 再びマリーを短剣に戻して葉を叩き落とし始める彼女だったが...。

「無駄だよ、リウの桜の花びらは10万は飛び散る破壊の刃、そんな短剣一本で破られる程簡単な技じゃない」

 妹の言った通り、フラスの柔肌はどんどん削られていき血まみれになって行く。

 ダメージを負うにつれて徐々に動きが悪くなりダメージ効率が良くなってくると勝利が見えて来た。

「これでとどめ!」

 両手を思いっきり振りかぶり背中の羽さえも攻撃に回す妹の一撃は軽くも多い!

 10万の短剣と4本の剣を向けられたフラスはなすすべなく全身を貫かれた!

「がはっ! ま...マリー...!」

【8天勇者】が1人フラスはその場に倒れると、マリーが姿を現す。

「あらあら、負けてしまったのね、【守護天使】である私が手を貸してもこの程度とは...、人間とはやはりなんと脆い存在なのか」

 そう言いながら俺たちの方を見て拍手を送ってきた。

「やるじゃない、今回の戦い貴方達の勝ちよ」

「御託は良い、覚悟はできているか?」

 俺の言葉にキョトンとしている

「覚悟? なんの?」

「死のだよ」

 俺は妹に命令を下す。

「リウっ! 【守護天使】を倒せ!」

 その言葉と共に10万の桜の刃は一斉にマリーへと向かうのでした。

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