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水の大陸編
進化の先
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(どう...なった...?)
私の瞳に映る世界が青く光り続けている。
頭の痛みはなくなり、どこからか力が溢れてくる。
どうやらスキルは発動出来たみたいだ。
ゆっくりと立ち上がりながら、アウスの方に向き直る。
「何...その姿...」
彼女の驚愕したような顔を見たとき、私は自分の変化に気がついた。
赤い髪は黒く染まり、吐き出す炎は勇敢な赤色ではなく、落ち着きのある青に変わっている。
さらに鱗の体色が黒く変貌していた。
青と黒の半龍は、奴を睨みつける。
(これなら勝てる気がする...)
不思議と負ける気がしない。
私は声を上げながら奴に牙を向く。
体を動かした時、最初に気がついたのは体の軽さだった。
動かしやすいなんていうものではない、自分の体とは思えない程にパワーが上がって入た。
ほんのちょっと動いただけのつもりなのに、行きすぎてアウスの横を通り過ぎていた。
「行きすぎた」
彼女が一瞬遅れて私を見たが、私の方が若干早く行動していた。
青い焔が、奴を包み込む様に蠢くと、そのまま包み込む。
奴がーは慌てながら炎から抜け出し、氷を発生させて炎の威力を弱めようとしてくるが、あまり効果はないようだ。
さっきまでの恐怖感はなく、あるのはただこの力を使って見たいという興味だけだった。
拳を振るうと、奴が簡単に跳ね飛ばせる快感に酔いしれる。
強い、私は強い...!。
強さとは気分を高揚させ、自分を見失わせる魔力がある。
この時の私は完全に力という名の囁きに飲まれていた。
試したい、この力をもっと!。
「立って...、もっと試させて...」
奴が立ち上がるのを待ちながら力を溜める。
その時だった、彼女が笑いながらこちらを見てくる。
「うふふ...いいわぁ...あなた...、それだけの力があるのなら姉を救えたのかも知れないのにね...」
私は奴を睨みつけながらも、心の中は穏やかにしていた。
何故だろう?、強さが余裕を生み出しているのだろうか?。
よくわかんない不安があったのだが、今は消し飛んでいる。
あれは恐らく煽りだと考えられる今の自分の思考が恐ろしい。
姉のことで揺すりをかけているのだろうが、その手には乗らない。
「そう...、あの時はこんな技があるなんて知らなかったから...、これはお姉ちゃんの記憶の片隅にあったのを引っ張り出してきただけ」
「...、私も知らない龍の技法...、興味があるわ...」
舌なめずりをした後に素早い動きで迫ってくるのだが、さっきまでと違い、奴の動きが見える。
白刃の刃の攻撃に合わせてカウンターを決める。
心地のよい感触が手に伝わってくるのがわかる。
これは決まったであろう...、私の勝利だ。
私の瞳に映る世界が青く光り続けている。
頭の痛みはなくなり、どこからか力が溢れてくる。
どうやらスキルは発動出来たみたいだ。
ゆっくりと立ち上がりながら、アウスの方に向き直る。
「何...その姿...」
彼女の驚愕したような顔を見たとき、私は自分の変化に気がついた。
赤い髪は黒く染まり、吐き出す炎は勇敢な赤色ではなく、落ち着きのある青に変わっている。
さらに鱗の体色が黒く変貌していた。
青と黒の半龍は、奴を睨みつける。
(これなら勝てる気がする...)
不思議と負ける気がしない。
私は声を上げながら奴に牙を向く。
体を動かした時、最初に気がついたのは体の軽さだった。
動かしやすいなんていうものではない、自分の体とは思えない程にパワーが上がって入た。
ほんのちょっと動いただけのつもりなのに、行きすぎてアウスの横を通り過ぎていた。
「行きすぎた」
彼女が一瞬遅れて私を見たが、私の方が若干早く行動していた。
青い焔が、奴を包み込む様に蠢くと、そのまま包み込む。
奴がーは慌てながら炎から抜け出し、氷を発生させて炎の威力を弱めようとしてくるが、あまり効果はないようだ。
さっきまでの恐怖感はなく、あるのはただこの力を使って見たいという興味だけだった。
拳を振るうと、奴が簡単に跳ね飛ばせる快感に酔いしれる。
強い、私は強い...!。
強さとは気分を高揚させ、自分を見失わせる魔力がある。
この時の私は完全に力という名の囁きに飲まれていた。
試したい、この力をもっと!。
「立って...、もっと試させて...」
奴が立ち上がるのを待ちながら力を溜める。
その時だった、彼女が笑いながらこちらを見てくる。
「うふふ...いいわぁ...あなた...、それだけの力があるのなら姉を救えたのかも知れないのにね...」
私は奴を睨みつけながらも、心の中は穏やかにしていた。
何故だろう?、強さが余裕を生み出しているのだろうか?。
よくわかんない不安があったのだが、今は消し飛んでいる。
あれは恐らく煽りだと考えられる今の自分の思考が恐ろしい。
姉のことで揺すりをかけているのだろうが、その手には乗らない。
「そう...、あの時はこんな技があるなんて知らなかったから...、これはお姉ちゃんの記憶の片隅にあったのを引っ張り出してきただけ」
「...、私も知らない龍の技法...、興味があるわ...」
舌なめずりをした後に素早い動きで迫ってくるのだが、さっきまでと違い、奴の動きが見える。
白刃の刃の攻撃に合わせてカウンターを決める。
心地のよい感触が手に伝わってくるのがわかる。
これは決まったであろう...、私の勝利だ。
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