125 / 169
水の大陸編
王都フロウル
しおりを挟む
竜車が静止したと同時に俺は起き上がる。
「着いたか...」
俺が竜車から飛び降りると、親父はこっちを見て何か言いたそうにしていた。
だいたいなにが言いたいかわかるので先に言ってやる。
「ワシと組んで業者をやってくれ!...だろ?」
親父の声と合わせて言ったので、彼は驚いていた。
まあ、こんな質問されるのは慣れっこだったので、先にこういえば断りやすいのだ。
「残念だけど、俺にはやる事があるんだ...、業者はできない」
そういうと、親父は少し残念そうな顔をしたが、しょうがないと折れてくれたので安心した。
たま~に中々折れてくれない人もいるので面倒くさい時もある。
俺が財布を出すと、親父に止められた。
「いや...いい...、お前さんには魔物狩り分の報酬を払うより、そっちの方が安くつきそうだからな...」
俺はふっと笑った...、流石業者だ、俺が金を払い終えた後で魔物狩りの請求が来ると思ったのだろう。
それならば、無料にすると言う恩を売り、此処まで運んだ手間賃を無料にした方が合理的なのだ。
「感謝するぞ、親父!」
竜車の親父は笑いながら王都の中に入って行く。
さて、俺も行こうかな...。
水の大陸の王都にはあまりいい思い出がないので、二人を探し見つけた後に、装備を整えてさっさと退散しようと思っている。
水の大陸の王都内に住んでいる人間は、正直好きになれないのだ...。
そんなどうでもいい思い出など、今は胸のうちにしまって置こう。
とりあえず俺だけでも、先に装備品を買い揃えておくか...。
ここまで素手と魔法で戦ってきたが、流石にここから先の大陸で、丸腰なのは危険だ。
主に魔力が尽きた時の戦闘も仮定しないといけなくなってくる。
それが分かっているだけでも、俺の旅は決して無駄では無かったと実感出来るので笑える。
俺はほくそ笑みながら、王都内に姿を消した。
「着いたか...」
俺が竜車から飛び降りると、親父はこっちを見て何か言いたそうにしていた。
だいたいなにが言いたいかわかるので先に言ってやる。
「ワシと組んで業者をやってくれ!...だろ?」
親父の声と合わせて言ったので、彼は驚いていた。
まあ、こんな質問されるのは慣れっこだったので、先にこういえば断りやすいのだ。
「残念だけど、俺にはやる事があるんだ...、業者はできない」
そういうと、親父は少し残念そうな顔をしたが、しょうがないと折れてくれたので安心した。
たま~に中々折れてくれない人もいるので面倒くさい時もある。
俺が財布を出すと、親父に止められた。
「いや...いい...、お前さんには魔物狩り分の報酬を払うより、そっちの方が安くつきそうだからな...」
俺はふっと笑った...、流石業者だ、俺が金を払い終えた後で魔物狩りの請求が来ると思ったのだろう。
それならば、無料にすると言う恩を売り、此処まで運んだ手間賃を無料にした方が合理的なのだ。
「感謝するぞ、親父!」
竜車の親父は笑いながら王都の中に入って行く。
さて、俺も行こうかな...。
水の大陸の王都にはあまりいい思い出がないので、二人を探し見つけた後に、装備を整えてさっさと退散しようと思っている。
水の大陸の王都内に住んでいる人間は、正直好きになれないのだ...。
そんなどうでもいい思い出など、今は胸のうちにしまって置こう。
とりあえず俺だけでも、先に装備品を買い揃えておくか...。
ここまで素手と魔法で戦ってきたが、流石にここから先の大陸で、丸腰なのは危険だ。
主に魔力が尽きた時の戦闘も仮定しないといけなくなってくる。
それが分かっているだけでも、俺の旅は決して無駄では無かったと実感出来るので笑える。
俺はほくそ笑みながら、王都内に姿を消した。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。


調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる